PLCアダプタ(BL-PA510KT)を使ってみた。(2)
パナソニック製PLCアダプタ BL-PA510KTですが、導入に難しい作業は要りません。
設置方法は例えばルータがある場所に「PLCアダプタ親機」、LANを使いたい部屋に「PLCアダプタ親機」をコンセントに挿すだけです。
PLC親機-子機のペアリングは初期(工場出荷)状態で完了しており作業は不要です。
家庭内のコンセント(電力線)を「LANケーブル」のようにして使う機器ですので下記のような設置も可能です。
・無線LAN電波の届かない部屋での利用 (※今回の目的)
・PLCアダプタに無線LAN親機を接続して好きな部屋で無線LAN環境構築
簡単に設置できるPLCアダプタですが「ベストな環境」を作り出すのは結構むずかしいかも知れません。
・ネットワーク速度が出る/出ないコンセントがある。
・特定の電化製品を使うと速度低下するコンセントがある。
これは実際にPLCアダプタをコンセントに接続してみないとわかりません。
「速度が出る/出ない」については下記に書きました。興味のある方はお読みくださいw
-----
家庭用の分電盤には電柱から200Vの電力が来ており、消費電力(負荷)を分散させるためにL1相とL2相とに100Vずつ分配しています。
(参考:シャープ「PLCアダプタ設置サポート」ページから引用)
http://www.sharp.co.jp/plc/support/index.html
PLCアダプタでより良い通信(ベストな環境)を行うには、PLCアダプタをL1相かL2相のどちらかの相(同相)に纏めて設置する必要があります。
表にすると下記のようになります。(一例) 親機子機の設置が逆転しても同じ
◎ PLC親(L1相) - PLC子(L1相)
○ PLC親(L1相) - PLC子(L2相)
× PLC親(L1相) - PLC子(違う分電盤)
自宅では配線&設置場所の都合で「L1相-L2相」を接続する方法を取っています。
PLCアダプタ本体を使った通信テストでは「高リンク速度(30Mbps以上)」を保っているいるようです。(後述)
分電盤でL1相、L2相の見分け方についてはパナソニックのサイトで詳しい解説がありますので、そちらを参照ください。
[家庭内電気配線(電力線)による影響 -- パナソニック]
http://panasonic.jp/p3/plc/kounyu.html
---
★次回は「通信速度」を記事にしたいと思います。