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2011年1月 7日 (金)

密閉型インナーイヤーレシーバー MDR-EX1000を使ってみた。

巷で評判のソニー製イヤフォン「MDR-EX1000」を購入しました。
2011年1月5日現在、多くの店舗で MDR-EX1000は在庫ナシの状態が続いていますが、運良く手に入れることが出来ましたのでレビューしたいと思います。

[Sony MDR-EX1000]
(公式ページ) icon
Smdrex1000

<製品仕様>
型式 密閉ダイナミック型、ドライバーユニット 16mm、ドーム型、感度 108 dB/mW、再生周波数帯域  3~30,000 Hz、インピーダンス 32 Ω、最大入力 200 mW、コード長 1.2m/0.6m 7N-OFCリッツ線、コードタイプ Y型 着脱式、入力プラグ 金メッキL型ステレオミニプラグ(1.2m コード)、金メッキステレオミニプラグ(0.6m コード)、質量 約8g

当初は高額(定価6万、実勢4万)だったので購入するつもりはなかったのですが、ネットでかなりの高評価だったので気になっていました。

その後も MDR-EX1000の情報を集めるにつれ、日増しに物欲が抑えられなくなり、とにかく「自分の耳でシッカリ聴いてみたい!」と思い勇気を出して購入です。ソニーの「EXモニターシリーズ最高位モデル」であると同時に、過去に購入したヘッドフォンの最高額になりましたw

MDR-EX1000開梱レポートや性能については他のサイトに詳しく載っていますので割愛しますが、自分なりに MDR-EX1000を通して音楽を聴いた感想などを書いてみたいと思います。

(1)音質
直前まで使っていたイヤフォンはデジタルノイズキャンセラ搭載の MDR-NC300Dなので、MDR-EX1000と単純な比較は行えませんが今回の評価(レビュー)の基準とさせて貰います。

製品レビューに使った曲は日頃からリスニングする機会の多い J-POPやクラシック(オーケストラ)を聴いた時の印象になります。

<MDR-EX1000レビューの前提条件>
  • 強制的なエージングは行っていません。
  • 通常のリスニングで約30時間程度経過した状態
  • 音楽は iTunesでエンコードしたロスレスオーディオ or AACファイル(256kbps)
  • プレイヤーは iPhoneおよび PC端末の iTunesを利用

<高音域>
密閉型とは思えない非常に抜けのいい音。楽曲に依っては高音がややヒステリックに聞こえなくもないが、高音域の限界まで表現しようとする姿勢とも取れる。

購入直後は高音域が強調して耳に入ってくる感じがした。サ行が耳に刺さる感じ。ひと通り(40曲ぐらい?)音楽を聴いた後、再度、同じ曲を聴いたら「サ行」はだいぶまろやかになった。自分の耳が慣れたのか?エージングが進んだのかは不明??

トランペットやストリングスの音など「ツヤと張り」を残しつつ、音が途切れることなくどこまでも伸びていく感じ。

<中音域>
パッと聴く分には MDR-NC300Dと違いはそれほど感じない。ただし分解能は素晴らしい。
小田和正の「言葉に出来ない」など、息づかいはモチロンのこと、自分がレコーディングに立ち会っているかの錯覚を覚える。心地よい明瞭感。

モニター特性の強いヘッドフォンを聴いたことがなければ、ボーカルがか細く聞こえる場合あり。(普通のヘッドフォンは聴き心地がいいような"演出"が入っているが、MDR-EX1000はそのような演出はない。)

いい意味で音にしつこさはなく、丁寧に淡々と鳴っている感じ。

<低音域>
「ソニーはドンシャリ」という定説?を打ち破る低音域。(というか最近のソニーはドンシャリ感は薄め)

「低音」を光に映し出された「影」と表現するならば、MDR-EX1000はその影の濃淡を精細に表現するタイプ。サブウーファーの地響きがするような低音は控えめで、もっと中音域に近いところで音楽全体に厚みを出すのに貢献しているように感じる。

当初はMDR-EX1000の低音に少し物足りなさを感じたが、今まで使っていたイヤフォン(MDR-NC300D他)に付け替えてみると「こもった低音がドスドス」鳴っているだけのように聞こえる。

低音に物足りなさを感じたMDR-EX1000は、実は元ソースを忠実に再現(再生)していた事に気づかされる。

<全体的な印象>
MDR-EX1000は「音のまろやかさ」「音の張り」「音の分解能」を高次元でバランスしているところが特徴と言える。

本来「張り」と「まろやかさ」は音の表現として背反しやすいが、MDR-EX1000では上手く両立されている。新素材『液晶ポリマーフィルム振動板』のお蔭かも知れない。

「音の分解能」に関しては、コンガの音などが判りやすい。リズムを刻む音が小気味よく聞こえる。一音一音が分離している感じ。音離れがよい。

(2)使い勝手
イヤフォンの着け心地がよく、長時間(3hぐらい)のリスニングにも耳が疲れない(イヤフォン本体も軽い)。耳の裏を通す方式は、素早い装着に多少の慣れは必要ですが、不快な感じはなくコード擦れの音も拾いにくいのでメリットは十分にあります。

MDR-EX1000の価格帯だと「SHURE SE535」や「SENNHEISER IE8」などが引き合いに出されると思います(実際に自分も悩んだw)。下記の impress AV Watchの記事を読んで MDR-EX1000にしました。

[「MDR-EX1000」他、ソニー新イヤフォンシリーズを聴く]
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/np/20101109_405463.html

使用頻度の高い電車内での使用感についても書いておきますね。

MDR-EX1000ホームページには「アウトドアで理想的なリスニング環境を提供」とありますが、過度の期待は禁物ですw

イヤーピース内にウレタンを仕込んだ「ノイズアイソレーションイヤーピース」ですが、多少の効果は体感できます。ですが電車などノイズが多い場所では遮音性もそれなりです。「ノイズアイソレーションイヤーピース」を着けていても、遠慮なく騒音が耳の中に入ってきますw

Sy_mdrex1000_009 

騒音と混ざりながらでも MDR-EX1000の抜けの良い高音などを感じることは出来ますが、周りへの音漏れを配慮すると音量も上げられません。電車内リスニングがメインであれば、遮音性能の高い MDR-NC300Dが良い感じです。音楽への没入感が違います。

MDR-EX1000購入前から判っていたこととは言え、ヘッドフォンにも適材適所な使い方が必要と思われます。(それでもあえて MDR-EX1000でリスニングする価値はあると思います。ただ、本来の力を発揮できないのでモッタイナイですね。。。)

(3)まとめ
久々に妥協のない製品に触れることが出来ました。
そして「本気を出せばソニーは凄いんだぞ」ということを思い出させてくれました。MDR-EX1000で培ったノウハウを廉価版モデルにも伝播できるようになると、ソニーはもっと市民権を得るのに。。。

価格は高いですが、MDR-EX1000は素晴らしいヘッドフォンです。
驚きなのが 約30時間経った今も MDR-EX1000は進化を続けており、日々良い音へと変化しています。MDR-EX1000の成長を愉しむ要素を考慮すれば、手頃な価格のヘッドフォンを渡り歩くより、トータルでお買い得かも知れません。

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