東芝スピーカーシステム TY-SP200を使ってみた。
自宅では三菱電機製 液晶ディスプレイ RDT231WMS-E6を使っています。主な用途はノートPCのサブディスプレイおよびレグザチューナー D-TR1との接続です。液晶ディスプレイはサブディスプレイとしては申し分ないのですが、レグザチューナーで「地デジ」として使っていると不満に感じることがあります。
例えば、「内蔵スピーカーが音割れする」や「離れた場所で音量が調整できない(=リモコンがない)」ことです。あと設置スペースの問題で外付けスピーカーが画面に被ってしまい映像の端の方が見えません。
そんな折、東芝エルイートレーディング社から問題を解決してくれそうなスピーカーが発売されました。
[東芝スピーカーシステム TY-SP200 Snobo] http://tlet.co.jp/pr/ty_sp200.htm ![]() ![]() <製品仕様> 実用最大出力:30W(非連動JEITA)、フロントスピーカー 7.5W+7.5W サブウーハー 15W、音声入力端子:φ3.5 外部入力ミニジャック×2、電源:AC100V 50-60Hz(ACアダプター 入力AV100-240V 出力DC16V)、フロントスピーカー:密閉型楕円 70mm×30mm×2、サブウーハー:バスレフ型 100mm×1、消費電力:6.5W、外形寸法:幅584×高さ50×奥行218mm、質量:約1.7kg、付属品:ACアダプター 電源コード リモコン(リチウム電池CR2025内蔵) 保証書付取扱説明書 ミニプラグ(φ3.5)付ステレオコード |
液晶ディスプレイの下、いわゆる「デッドスペース」に設置できるスピーカーになります。デザインは製品の通称(Snobo--スノボ)から分かるように「スノーボード」をひっくり返した形状をしています。
本体はプラスティック製のため高級感は感じませんが、シックなデザインから他の家電や家具等との調和に優れていると思います。本体色も2色(ブラック, シルバー)から選べます。
(1)設置
TY-SP200本体は想像したより大きく、手に持つとズッシリした重さです。スピーカーは本体前面と底面にあります。底面スピーカーはサブウーハーなのですが、メッシュカバーなど保護するものがないのでスピーカーに手を触れないように注意が必要です。
※本体を裏向けた状態
TY-SP200の上に積載できるのは26型以下の薄型テレビで重量は約40kgまでとなっています。(TY-SP200取扱説明書より)
入力に関しては、3.5mmステレオミニジャックが 2ポート用意されているので、1つは液晶ディスプレイ、もう1つは音楽プレイヤー等と使い分けが出来ます(※1)。ソースの切替は付属のリモコンからも可能です。
※1: | 3.5mmミニプラグ付ステレオコードが 1本付属しています。 |
※LINE IN(2系統)の右隣は電源プラグ
(2)音質
スピーカーはフロント左右+サブウーハー構成なので 2.1chサウンドになります。
TY-SP200は中音域が主体となるサウンドです。高音域は思ったほど出ません。低音はサブウーハーの効きを 2段階で調整可能です。「低音ON」ではサブウーハーらしいズッシリした低音が愉しめます。
ただ、「低音ON」では全体のバランスを崩しがちで、サブウーハーが「ズンズン」言って他の音が聴きづらく感じます。音のバランスは以下の様な感じです。
・低音ON | [高音:中音:低音 = 1:3:6] |
・低音OFF | [高音:中音:低音 = 1:6:3] |
せめて低音だけでも微調整できると「自分好みの音」に近づけられるのですが。。。通常の視聴では低音OFFにしています。音質の他の部分では、スピーカー本体がプラスチック製のためか全体的に「軽い音」「乾いた音」の感じがします。
上記の特性から「音声」がメインとなるようなニュースやドラマを見る(聴く)用途に使うのがいいと思います。音質は PC用スピーカーよりかは重厚感のある音ですが、ピュア・オーディオをイメージしてはいけません。(あくまで一般家庭向きの製品)
(3)使い勝手
TY-SP200は利用者のことを良く考えて作られています。そのため使い勝手もなかなか良いです。
・自動で電源オフ
音源(テレビ等)の状態をチェックして自動で電源ON/OFFしてくれます。TY-SP200の電源ON/OFFまでに多少(1,2秒)のタイムラグはありますが、音源と連動してくれるので便利です。音源の電源さえOFFにしておけば、TY-SP200の電源切り忘れの心配もありません。
・学習リモコン機能
嬉しいことにTY-SP200はリモコンが付属しています。そのため離れた場所からボリューム調整が可能です。付属リモコンから「入力切替」「低音」「電源」等が送信できます。
さらにテレビ視聴の用途を考えて「学習リモコン」の機能を備えています。TY-SP200と合わせて使いたいテレビのリモコンの信号を覚え込ませることが出来ます。そのためTY-SP200リモコンから「テレビの電源」や「チャンネル切替」 などの操作も行えます。
もっとも学習できるキー数は少ないのでメインのリモコンとしては使えませんが、ちょっとした操作ができるだけでも利便性は大きく違います。
(4)気になったこと
・デザイン優先?ラウンド形状
TY-SP200上面(ディスプレイを設置する面)は画像からフラットなイメージがあると思います。実は上面の中心部から外側にかけて丸みを帯びたラウンド形状となっています。
今回、TY-SP200との接続に使った液晶ディスプレイ RDT231WMS-E6を設置したところ、液晶ディスプレイの前脚部分が接地せず少し浮いています。そのため画面の端を少し押すと液晶が動いてしまいます。
※ディスプレイの前脚が浮いてしまう。。。
出来ればTY-SP200上面にフラットな部分を増やすか、滑りにくい素材を使って欲しかったですね。他の液晶ディスプレイでは全く問題ないのかも知れませんが。。。
ちなみにラウンド形状とは関係ありませんが、TY-SP200には地震などのことを考え耐震バンドが付いています。TY-SP200購入予定の方はメーカーの指示に従って耐震対策をした方が良いですね。
(5)まとめ
上でも書きましたが、音質に関してはもう少し頑張って欲しいというのが正直な感想です。ただ製品を構成している全ての要素を吟味していくとメーカー側の配慮が随所に感じられ、製品の完成度が高いことを再確認させられます。
また製品のコンセプトである「ディスプレイ下デッドスペースの有効利用」はモチロンのこと、TY-SP200はデザイン性に優れインテリアとしての質感もあります。部屋の雰囲気を壊すことなくスピーカーを設置できるのは他の製品にはないメリットと考えます。
※本体側のボタンもタッチセンサー式でデザインも良い。
自宅では液晶ディスプレイ+レグザチューナー+TY-SP200を組み合わせて「疑似・地デジテレビ」として使っていますが、インテリア的に何の違和感もありません。TY-SP200は「スピーカーを追加したいけど設置スペースがない」とお嘆きの方にオススメのスピーカーです。
[★スピーカー関連記事] |
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コメント
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購入を考えていて、某サイトでレビューが無かったので非常に為になりました(゚ー゚)
投稿: | 2011年7月27日 (水) 06時56分
コメントありがとうございます~
返信が遅くなってスミマセン、、、当ブログがお役に立てて何よりです。今後とも「デジモノぶろぐ」をよろしくお願いします。m(_ _)m
投稿: デジモノぶろぐ | 2011年12月 1日 (木) 11時00分