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2011年7月 2日 (土)

USBデバイスサーバ ETG-DS/US-HSを使ってみた。

前回は「パソコン用学習リモコン PC-OP-RS1」をご紹介しました。PC-OP-RS1の記事を読んで「パソコンからリモコン操作して何が幸せなの?」「市販の学習リモコンで十分じゃないの?」等の疑問を持った方もおられるかも知れません。

今回紹介する『USBデバイスサーバ ETG-DS/US-HS』は学習リモコン PC-OP-RS1と合わせて使うと便利な製品です。どの辺が便利なのかレビューして行きたいと思います。

[I-O DATA USBデバイスサーバ ETG-DS/US-HS]
http://www.iodata.jp/product/network/option/etg-dsus-hs/

Setgdsushs1_2
<製品仕様>
ネットワークインターフェイス 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T AUTO MDI/MDI-X対応、デバイスインターフェイス USB2.0×2ポート(※バスパワーでの電源供給ができるデバイスの数は1台のみ) RJ-45×1ポート、対応プロトコル TCP/IP、最大接続インターフェイス数 15(※USBハブの多段接続はサポート外)、電源 DC12V(添付アダプターによる給電)、消費電流(最大) 1.5A[MAX]、使用温度範囲 5~35℃、使用湿度範囲 20~80%(結露しないこと)、外形寸法 本体:約60(W)×100(D)×28(H) mm、質量(本体のみ) 約95g、質量(梱包時) 約310g、保証期間 1年間、各種取得規格 VCCI Class B、RoHS指令準拠

ETG-DS/US-HSは「USB機器をLAN経由で使える」製品になります。このコンセプトがユーザーに受け入れられ、前モデルである「ETG-DS/US」は入荷待ちになるほどの人気商品でした。今回購入した「ETG-DS/US-HS」は ETG-DS/USの後継モデルにあたり、主な変更点としては「USB転送速度がアップ(※1)」等があります。

※1: スタンダードモデルの ETG-DS/USと比較して約1.5倍の速度 (公式HPより)

大きさは手のひらサイズのコンパクト設計で、稼働部分(冷却ファン等)がないので動作音はありません。動作中のETG-DS/US-HS本体の温度はほんのり温かいぐらいです。

本製品の代表的な接続方法は以下の様になります。
Snetusb1
※画像は公式HPより引用

プリンタや HDD、USBメモリはモチロンのこと iPhone/iPodや Webカメラなども接続可能です。(一部、接続できない機器については後述します)

(1)導入
ETG-DS/US-HS本体に「ネットワークポート(LAN接続)」があり、10Base-T, 100Base-TX, 1000Base-T(自動認識)のリンク速度で接続可能です。USB機器は USB 2.0(or 1.1)規格のものが最大2台まで接続可能です。ETG-DS/US-HSは ACアダプタで電源をとる必要はありますが、その代わりにUSB機器側の電源は不要なので便利です。(※2)

※2: 消費電力の少ないUSB機器に限る。(例)USBメモリや学習リモコン PC-OP-RS1等

ETG-DS/US-HSはクライアント(PC)で「仮想的に」USB機器を接続している関係上、クライアント側に専用のソフトウェア(net.USBクライアント)をインストールして使います。サポートしている OSは Windows 7(32/64bit), Windows Vista(32bit), Windows XP(32bit)と Mac OS X 10.4.3以降となっています。

ただし、USB機器を仮想的に接続しているとはいえ各USB機器のデバイスドライバーは必要です。例えば ETG-DS/US-HSは Mac OSに対応していますが、使用したいUSB機器がWindows専用のデバイスドライバーしかなければ接続はできません。ご留意ください。

(2)使い勝手
離れている場所のUSB機器を操作する製品なので接続する/したいUSB機器は決まってくると思います。用途としてはプリンターやHDDのように「複数台のPCからUSB機器へ接続したい」「使う場所を問わずUSB機器へ接続したい」場合などが適していると思います。

兼ねてから用途として上げている「学習リモコン PC-OP-RS1」との接続も利便性の高い使い方です。以前にもご紹介した Slingbox PRO-HDの赤外線機能の代わりとして、別室に設置しているチューナーを操作することも可能です。

他には ETG-DS/US-HSに USBカメラと学習リモコン PC-OP-RS1を接続すれば、「子供やペットの様子を USBカメラで観察して、温度によって PC-OP-RS1からエアコンの電源を入れる」等のことも出来ると思います。

(3)接続を試したUSB機器
手元にあるUSB機器の動作をいくつか確認してみました。

用途 型番 動作 備考
学習リモコン PC-OP-RS1 (バッファロー) -
外付けHDD HDCN-U320 (I-Oデータ) -
USBメモリ BSCRMSDCBK (バッファローコクヨサプライ) -
ポータブルアンプ Fiio E7 接続はできるが音はこもり気味になる。
スピーカー Z305 (ロジクール) -
地デジチューナー DT-F110/U2 (バッファロー) × 機器を認識できない。
サブモニター LCD-8000UD (センチュリー) × 画面表示に問題アリ。
スマートフォン iPhone 4 (Apple) -
音楽プレイヤー NW-A857 (ソニー) -

※上記の接続テストは個人的に行ったもので当方で動作を保証するものではありません。(念のため)

ETG-DS/US-HSに接続できる機器一覧は下記URLからも確認できます。
http://www.iodata.jp/product/network/option/etg-dsus-hs/spec.htm#3

(4)従来品(ETG-DS/US)との違い
・USB転送速度
まず目に付く違いとしてはUSB接続時の転送速度です。メーカーの公式HPには通常で約 1.5倍、マッハUSB(※3)使用時には約 2.3倍以上の高速化が行えると書かれています。

※3: マッハUSB --- I-O DATAのストレージ製品で利用可能な高速転送ソフトウェア

Setgdsushs2

実際にそんなに早くなるのか I-O DATA製 320GB HDD「HDCN-U320」でベンチマークを取ってみました。

[HDCN-U320 (ETG-DS/US-HS経由) ベンチマーク]

マッハUSB: 無効時 有効時 倍率
Sequential Read 10.382Mbps 15.912Mbps 1.5倍
Sequential Write 10.142Mbps 17.446Mbps 1.7倍
Random Read 512KB 8.716Mbps 7.148Mbps 0.8倍
Random Write 512KB 9.465Mbps 16.292Mbps 1.7倍
Random Read 4KB (QD=1) 0.32Mbps 0.317Mbps 1.0倍
Random Write 4KB (QD=1) 1.075Mbps 1.027Mbps 1.0倍
Random Read 4KB (QD=32) 0.513Mbps 0.518Mbps 1.0倍
Random Write 4KB (QD=32) 1.017Mbps 0.997Mbps 1.0倍
<ハードウェア諸元>
OS: Windows 7 Professional (64bit)、H/W: Sony VAIO VPCZ1、CPU: Intel Core i7 M620 2.67GHz、メモリ: 8GB
<接続構成>
ETG-DS/US-HSとクライアントPC(VPCZ1)をGigabit対応スイッチングハブに接続。双方のアップリンクは1000BASE-T(Gigabit Ethernet)。
<ベンチ-マーク諸元>
CrystalDiskMark 3.0.1 -- 100MBデータのRead/Writeを 3回実行した際の平均値

スタンダードモデルである「ETG-DS/US」はないので、マッハUSBでも 2.3倍速になるかどうかは確認できませんでしたが、マッハUSBのON/OFFによって速度差が約 1.0~1.7倍違うことは間違いないようです。(=メーカーのベンチマーク通り)

ちなみにHDDを直接PCのUSBポートへ接続してマッハUSBを有効にした場合はSequential  Readで 33Mbps、Sequential Writeで28Mbps出ているので、ETG-DS/US-HS接続時の速度ダウンはやむを得ませんね。

・ECOモード
ETG-DS/US-HSに新たに加わった機能で、PCを利用していない時にETG-DS/US-HS側でUSBポートの電源をOFFして消費電力を抑制するようです。手元に電力計がないので詳しくはわかりませんが、メーカーHPによると動作時で 5.9W→3.2Wと最大40%の待機電力で良いようです。

・iPrint
対応プリンター接続時には「iPrint(※4)」と呼ばれる機能があり、iPhoneや iPadに撮り溜めた写真やドキュメントを印刷することが出来ます。印刷は iPrintアプリ経由となるので AirPrintのような iOSとの一体感はありませんが、iPhoneから直接で印刷できる恩恵に預かることが出来ます。

※4: iPrint機能はETG-DS/USでも実装されています。ETG-DS/US-HSでは自動設定が可能になりました。

・Bonjour対応
当方は Mac OSを持っていないので評価できません。ごめんなさい。

(5)まとめ
残念ながら今のETG-DS/US-HSの転送速度はUSB 2.0規格(480Mbps)をフル活用できる能力はありません。そのため『利便性>速度』優先の製品と言えます。

プリンター製品などは有線/無線LAN対応のものも増えてきましたが、まだまだLAN対応していないUSB機器は多いです。USBという広く普及しているインターフェースとLANを組み合わせたETG-DS/US-HSの使い方は無限の可能性があると思います。

ETG-DS/US-HSはまさに「痒いところに手が届く」、そんな製品だと思います。

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