ミキサー機能付USBオーディオインターフェース「TEAC TASCAM US-125M」を使ってみた。(2)
前回はUSBミキサー US-125Mの「購入動機(X68000エミュレータ+MIDI機器のミキシング)」と「機能・仕様」を記事にしました。今回は「再生・録音」を紹介したいと思います。
(2)再生 -- ミキシング
説明するまでもありませんがミキシングしたい機器を US-125Mへ接続します。今回のMIDI機器(Roland MT-32)の場合だとライン入力へ接続することになります。
Windowsパソコンの音をUS-125M経由から出す際は、パソコンとUS-125Mを USBケーブル(Bタイプ 4ピン)で接続してます。 その後、Windows 7であればサウンドから「再生デバイス」を選び「スピーカー(USB Audio CODEC)」を“既定のデバイス”に設定します。
あとは「オーバーロード(OLランプ)」に気をつけながらそれぞれ入力された音声のバランスを調整します。入力機器ごとにボリュームが付いているのでバランス調整しやすいですね。
US-125Mでミキシングされた音の感想ですが、左右の音声バランスが悪かったりすることもなく普通にミキシング出来ています。厳密に周波数特性を調べた訳ではありませんが、普通に聴いている分には特定音域のカットや歪みは感じません。US-125Mはいたって素直な音ですね。
(3)録音
US-125Mを使っての録音も至って簡単です。パソコンとUS-125Mを接続しているUSBケーブルをそのまま使います。
そもそも今回の目的に「録音」は入っていなかったのですが使ってみるとなかなか面白いです。使い方としては『CD化されていないゲームミュージック等をデジタル録音』が簡単にできます。なお録音ソフトには「超録(フリーウェア版)」を使ってみました。
[♪超録 - パソコン長時間録音機 フリーウェア版]
http://pino.to/choroku/
超録の設定も簡単です。詳細な設定方法は割愛しますがちょっと録音してみたい程度であれば 4ステップで録音できます。
録音前に確認しておきたい事が 3点あります。
■録音レベル
オーディオプロパティから US-125Mの出力を調整する必要があります。おそらくUS-125Mをセットアップした直後だと「ボリューム値」は 100に設定されていると思います。そのまま録音すると確実に音割れします。
説明書によると Windows 7 64bit版※1 では録音レベルを 3/100に設定せよとのことです。もっともライン入力している機器の出力レベルにもよるので環境に合わせた音量レベルへ調整しても良いと思います。
※1: | Windows 7 32bit版は録音レベル 2/100が基準レベル |
Windows 7 64bit版は100→ 3へ設定
■録音チャネル
US-125M接続後の既定値では録音が“モノラル”になっているかも知れません。これは自分の環境だけの問題かも知れませんが、デフォルトでは「1チャネル、16ビット、48000Hz(DVDの音質)」になっています。
そこでマイクのプロパティで「2チャネル、16ビット、48000Hz(DVDの音質)※2」に設定してみたところステレオ録音することが出来ました。
※2: | US-125Mで扱える周波数範囲に設定するのが良いと思われます。 (32, 44.1, 48K Hz) |
Windowsの既定値の問題なのか、録音に使った「超録」と関係があるか原因は不明ですが“1チャネル”ではステレオ録音できませんでした。
1チャネルで問題がある場合は 2チャネルへ変更
■LOOP MIX
US-125M背面の「LOOP MIXスイッチ」を切り替えれば、パソコンからの出力音をミキシング後にパソコンへ戻す/戻さないを設定できます。
LOOP MIXの使い方としては「インターネット生放送等で BGMにパソコンのCDプレイヤーを使っていてBGM(CD音声)もミックスして録音したい」場合に便利です。私の場合も X68000エミュレータ(XM6g)の内蔵音源とMIDI出力をミキシングした音を録音したいので LOOP MIXはオンにしています。
なお、LOOP MIXを利用する場合は音量ミキサーの「システム音」をミュートしておくことをオススメします。(マウスのクリック音やシステム警告音を録音させないため)
★次回はTEAC TASCAM US-125Mの「オプション品」「気になったこと」「まとめ」を記事にしたいと思います。