密閉型インナーイヤーレシーバー XBA-1SLを使ってみた。(2)
前回はインナーイヤーレシーバー XBA-1SLの「概要」や「使用感」「付属品」について記事にしました。今回は「音質」「気になったこと」「まとめ」をご紹介したいと思います。
※画像は公式ページより引用
(3)音質
常用しているイヤフォンはソニー MDR-EX1000ですが直接の比較は乱暴なので、主にウォークマン(NW-A867)に付属のイヤフォン(MDR-EX300SL同等品)との比較を行いました。(少しだけ MDR-EX1000との比較も書いておきます)
<XBA-1SLレビューの前提条件>
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まずは音域別の比較から
■高音域
J-POPではリズムを刻むシンバルの音など非常に軽快な音を聴くことが出来ます。伴奏のエレキギターもボーカルに埋もれることなく聴こえてきます。ダイナミック型では聞き取りづらい音が BA型でキッチリ聞こえるのは面白いですね。
■中音域
ボーカル域は音に厚みがあり聴いていて安心しますね。面白いのが音の厚みの中にも BA型らしいシャープさがあるところです。XBA-1SLの得意な曲は“ポップス”などボーカル(中音域)がメインになる曲ですね。ボーカルに明るさや元気さがあります。
■低音域
“耳に響く低音”とか“地響きするような低音”とは無縁です。ごくフラットな低音です。素直な低音なので嫌みな感じもありません。もう少し低音が鳴ってくれた方が一般的にはウケがいいような気がします。(同社のモニターシリーズに近い大人しい低音)
■音域まとめ
上述したとおりXBA-1SLは常に軽快でシャープな音が愉しめます。XBA-1SLの後にダイナミック型を聴くと音像がぼやけた感じがします。音の立ち上がりも早く小気味が良い感じがします。
ただオーケストラ等ではやや高・低音が物足りないと感じることはありました。ま、ソニーとしては「低音や高音をお求めのお客様は上位機種のXBA-2SL, XBA-3SL, XBA-4SL等をお買い求め下さい」ということなのでしょう。
今回も強制的なエージングはしていないですが、再生時間 10時間ぐらい経った頃から音が落ち着いて来ました。具体的には音に粘りのようなものが出て来て中音域に膨らみを感じました。あと音域とは関係ありませんが XBAシリーズは遮音性が高いので音楽への没入感がありますね。
(4)気になったこと
- 歩行時や首を振った際にケーブルが擦れる音を拾う
⇒ 「インナーイヤー型」+「ケーブルが首の後ろを通る」タイプだとどうしても摩擦音?を拾ってしまいますね。 - オーケストラなど音が多彩な曲は力不足を感じる。
⇒ 上述のとおり楽曲によっては物足りなさを感じるシーンがありますね。J-POPなどでは殆ど不満はないのですが、、、同じ価格帯でもダイナミック型だとオーケストラでもそれなりに聴けるので自分の良く聴く曲によって BA型とダイナミック型を選択するといいですね。
(5)まとめ
今、手元にお茶があったのでお茶でイヤフォンの旨みを例えると、、、MDR-EX1000は値段の張る「特選玉露」だとすると XBAシリーズは手頃な「緑茶」のような感じでしょうかw ソニー初のBA型イヤフォン(XBAシリーズ)に音の深み/極みはありませんが終始スッキリしたフィーリングが愉しめます。
もし、いずれかのXBAシリーズに興味が出たのであればソニーストア(直営店:銀座/名古屋/大阪)に全てのタイプ(XBA-1~4SL)が置いてあるので聴き比べすることが出来ます。自分にあったイヤフォンを選ぶ助けになると思います。
最後になりましたが、最初はソニー初のBA型ということで不安もありましたが実際に使ってみると全くの杞憂でした。デザインも音もシンプルかつリーズナブルな XBA-1SLは幸い家電量販店でも手に入りますし BA型の入門機としてオススメな 1台です。
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