ポータブル・ミュージックプレイヤー iBasso Audio HDP-R10を使ってみた。 (2)
前回、HDP-R10の記事を掲載したところ、当ブログ内の週別アクセス数で 1, 2位になるほどのアクセスがありました。HDP-R10への関心の高さが窺えます。ちなみに検索ワードで多かったのが『HDP-R10+充電』の組み合わせでした。
記事の中で「充電」というキーワードが入っていただけで充電に特化した内容ではありませんでした。予定とは違いますが、期待に応えて?HDP-R10の充電環境について補足しておきます。あと、今回のメインテーマである「対応フォーマット」について書いておきます。
■充電環境
前回の記事の中で触れたように HDP-R10は「USB充電」には対応していません。充電専用の端子が用意されており、付属の充電器を使って充電します。充電にかかる時間はメーカーの公表値では「約8時間」となっています。
HDP-R10の元となった iBasso DX100の頃から比べれば充電器も小型になっていて、少しは?持ち運びする気になります。それでも広く普及している「USB充電」への思いは捨てきれずw ネット上を調べてみると市販の「USB給電ケーブル」を使うことで充電している方を見掛けました。
ここからは「自己責任の範囲」での情報になりますが、市販の「USB給電ケーブル」を使って HDP-R10を充電してみました※1。
※1: | 上述の通り、「USB給電ケーブル(SSOP-USB02)」の着想はインターネット上から得た情報を元に検証した記事です。 |
[PLANEX 無線LANルータ/アクセスポイント/コンバータ「MZK-MF300N」「FFP-PKR01」専用 USB給電ケーブル SSOP-USB02] http://www.planex.co.jp/news/release/2010/20100903_ssop-usb02.shtml ![]() |
この「USB給電ケーブル」を使えば、パソコンの USB端子はモチロンのこと、市販のモバイル電源からの充電が出来ます。試しに 5,400mAhの「モバイル電源(パナソニック製 QE-QL201)」を使って HDP-R10を充電したところ約4時間かけて80%まで充電することが出来ました。
HDP-R10は高サンプリングの音楽ファイルを再生させているとバッテリー消費も激しいので、モバイル電源が使えると外出時も安心です。(⇒ ただし、メーカー推奨の方法ではないので HDP-R10が壊れても責任は取れませんw)
(2)対応フォーマット
HDP-R10の魅力のひとつに多くの音楽フォーマットに対応している事があります。ただ「音楽フォーマット」が iPodやウォークマン(NW-A867)等のメジャーな音楽プレーヤーと比較して、どの程度 互換性があるのか分かり辛かったので表にまとめてみました。あと、既存の音楽プレーヤーと HDP-R10の環境を混在する場合の注意点を書いておきます。
対応フォーマット一覧は見たままなので具体的な説明は割愛しますが、表を見る上での前提条件(注意点)があります。
「対応フォーマット一覧」の前提条件 (注意点)
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■HDP-R10と各音楽プレーヤーとの併用
iPodやウォークマンとの「併用」や「移行」を考えている方向けに気づいた点を書いておきます。
<iPodと併用の場合>
iPod等の Apple製 音楽プレーヤーは HDP-R10と一番相性のいい組合せです。多くの音楽フォーマットが合致しているので iTunesで構築したデータはそのまま HDP-R10へ持って行くことが出来ます。
一般的な?AACのみならず、ALAC(Appleロスレス)にも対応しているので“再変換”などの手間も掛かりません。強いて難点を言うなら、iTunesでHDP-R10を「同期」できないことでしょうか。あと iTunesはアルバムアートを音楽ファイルに取り込む形式と別フォルダで管理する形式があるようです。別フォルダで管理している場合、HDP-R10側でアルバムアートが表示されない可能性があります。(未確認)
<ウォークマンと併用の場合>
AAL(ATRAC Advanced Lossless)はウォークマンが正式に対応するロスレスフォーマットの訳ですが、HDP-R10では対応していません。というかソニー独自の ATRAC系のフォーマットは全滅です。
なので割り切って「AAL (x-アプリ)」と「FLAC (MediaMonkeyや foobar2000等)」で 2つの環境を維持するのがいいかも知れません。HDD容量やCDリッピングの作業は倍かかりますが、音質を維持するためには必要かも知れません。
互換性重視であれば、「WAV」という選択肢もありますが、IDタグやアルバムアートを諦めなければなりません。他には「非可逆圧縮フォーマット(MP3やAAC等)」に統一すれば共存も可能です。ただし折角の高音質プレーヤーがモッタイナイことになりますね。
<iPod + ウォークマン + HDP-R10併用の場合>
HDP-R10およびウォークマン(NW-A867)とiPod touchの共通フォーマットは「WAV」「AAC」「MP3」の 3つです。この中で CDオーディオの可逆(ロスレス)に対応しているのは「WAV」のみです。上述したとおり WAVはIDタグやアルバムアートに対応していませんし、無圧縮のため音楽プレーヤー側にも充分な容量が必要です。
上記の表の前提条件から逸れてしまいますが、FLACで環境構築するという方法もあります。iPod touch/iPhoneやウォークマン Zシリーズは追加アプリで「FLAC」を追加可能です。ただし iPod nano/shuffle/classicや ウォークマン Aシリーズ/Sシリーズなどの音楽プレーヤーは対応フォーマットが固定されているため問題を回避できません。
ウォークマンの項で書いたように「重複環境」を視野に入れて構築した方がいいかも知れません。重複環境の構築で面倒な「CDリッピング」は、CDイメージ(cue + img)を作成しておいて、それぞれの音楽プレーヤー用に再度“CD取り込み”を行う等が便利です。(ただし、この方法は大容量 HDDが必要です)
★次回は HDP-R10の「音質」について記事にする予定です。
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