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2012年10月

2012年10月31日 (水)

ポータブル・ミュージックプレイヤー iBasso Audio HDP-R10を使ってみた。 (7)

最近注目が集まり始めているハイレゾオーディオですが、iBasso HDP-R10はハイレゾオーディオ普及の試金石となりそうな製品です。ただし、色々な面で『未完の大器?』と思わせる部分があります。今回は細かな部分も含めて、HDP-R10の「気になった点」を紹介したいと思います。

(9)気になったこと
■同期直後の「HD Music Player」が不安定
HDP-R10専用プレーヤーの「HD Music Player」は、パソコンと音楽ファイルを同期した直後に動作が不安定になります。具体的にはホーム画面から HD Music Playerを起動しようとすると [強制終了]or[待機]のダイアログが表示されます。どうも同期直後は裏でライブラリ更新しているようで、処理に時間が掛かっている模様です。対処策は、操作を急がずホーム画面の音楽プレーヤー(ウィジェット)に曲名表示されるのを待ってから、「HD Music Player」を起動するのがいいです。

こういった問題は Tipsで解決するのではなく、発売前にメーカー側でキッチリ対処して貰いたいですね。

■ボリューム操作の謎
HDP-R10の側面には「音量ボタン」がありますが、音量操作すると画面に「音量ダイアログ」が表示されます。この音量ダイアログには不満(疑問)が 2つあります。

  1. [ダイアログ内の音量調整]
    音量ダイアログは指でも音量を調整できるものの、画面(スライダー)が小さすぎて目的の音量に設定できません。具体的にはダイアログ内に表示されているのは 横 3.5cmの小さなスライダーで、指を使って 0-255段階を調整するのは無理があります※1。スライダーではなく、△▽ボタンならいざ知らず、設計に疑問を感じます。
  2. [音量ダイアログを閉じるのが面倒]
    音量ダイアログを閉じるには画面下のハードキー([バック][ホーム][メニュー]のいずれか)を押さなければなりません。これが意外と面倒で、ダイアログ以外を触れたら閉じるようにして欲しいです。(or 「閉じる」までの時間を調整できるようにするか)
※1: 音量 1ステップ = 約0.14mm --> 物理的にも細かいボリューム操作は無理ですw

音量ダイアログへの対策が難しいなら誤操作の元になるのでダイアログを触(さわ)れないようにして貰いたいです。

■曲の読み込みが遅い
手元の FLACファイル(約35MB)を選択して「HD Music Player」から音が出るまで「4~6秒 ※2」かかります。FLACやWAVなど音楽ファイルのサイズも大きいので読み込みに時間が掛かるのはやむを得ない部分もありますが、同じ Androidアプリの「PowerAMP」と比べると読み込みは遅いです。(PowerAMPはほぼ再生待ちナシ)

※2: 補足しておくと「HD Music Player」でも曲順で聴いている場合は、次の曲が先読みされているのか“待ち”は殆どありません。

■「HD Music Player」は Google Play対象外
「HD Music Player」は Google Play (旧Android Market)の一覧には表示されないアプリケーションです。その為、上述したような「HD Music Player不安定」等の修正はメーカーの発表を待つしかありません。

■SRC(アップサンプリング)使用時の音飛び
SRCでアップサンプリングした音楽を聴いていると、たまに音飛びします。音楽ファイルの保存先(内蔵メモリ or microSD)に関係なく音飛びが発生するようです。また、特定の曲という訳ではなく、何曲か聴いていると「プツッ」と音が聞こえます。

■画面オフのまま音量操作がしたい
画面ロックした状態では「音量ボタン」も無効になってボリューム操作が出来ません。反対に「音量ボタン」を使うには画面ロックの解除が必要です。画面(表示)オフで音量操作できないことで不便に感じたのが、例えば胸ポケットや鞄に HDP-R10を入れた状態でボリューム操作をしていると、誤って指が画面に触れてしまい爆音になったことがあります。HDP-R10で採用されている Android OSの仕様かも知れませんが、画面オフのまま、ボリュームを操作できると良かったですね。

■電源オン/オフ時にポップノイズがある
HDP-R10の電源オン/オフ時には盛大にポップノイズ(「ボフッ」という音)が聞こえます。正直、耳に良い音ではないので、何らかの回避策があれば良かったですね。慣れてくると耳にイヤフォンを着ける前に「再生」を押すようになりますが、、、

■中華フォントが気になる
HDP-R10はいわゆる「中華フォント」が使われています。曲名などに漢字が含まれていると日本語フォントに近い漢字が表示されます。曲名が代替の漢字であっても充分判別できるレベルなので使用上の問題はありませんが、見慣れないフォントのため違和感を覚えます。HDP-R10の空きメモリが減ってもいいので正式に「日本語フォント」をサポートして欲しいです。(今後のファームウェアに期待)

■ハードウェアのパワー不足による不満
HDP-R10は音楽プレーヤーなのでいい音で音楽が聴ければ満足なのですが、残念なことに曲を選ぶ等の基本的な操作でもモタツキがあります。 Android OSをベースとしているのでブラウザ等もインストールされていますが、CPUやグラフィック性能は非力なので「Android端末」としての使い勝手も良くありません。少し前に発売されたスマートフォンと比較しても遅い方かと。。。

HDP-R10を購入するような層だったら、あと数万円高くなっても快適に操作できることを望んだのではないでしょうか?ま、CPUパワーを求めるとバッテリー持ちと背反するので単純な話ではないのでしょうが、ユーザに不自由や不便を感じさせてはいけないと思います。

今からハードウェアの改善は難しいでしょうから、せめてファームウェアで対処できるソフトウェア面で処理の最適化など改善をお願いしたいです。

■バッテリー交換できないので 2年後ぐらいが心配?
HDP-R10のバッテリーは「内蔵タイプ」なので自前でバッテリー交換できません。 2年後ぐらい?にバッテリーがヘタって来たら「メーカー修理(バッテリー交換)」が必要です。確かに他の音楽プレーヤー(iPodやウォークマン等)もバッテリー交換できないものが多いですが、HDP-R10級の音楽プレーヤーを頻繁に買い換えることは考えにくく、予備バッテリーを保管しておけば修理に出さずに済むのでは?と思いました。

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■気になった点のまとめ
上述の「HD Music Player不安定」の事象など、もし iPodやウォークマンで同じ問題があれば信頼やブランドに傷が付いたハズです。また、Appleやソニーであれば数日~数ヶ月で対応パッチやファームウェアなどをリリースするハズです。

挙げたような問題を含め、販売しているヒビノ社も iBasso社も事態を真摯に受け止めて早急に対処をお願いしたいです。最近のメーカーは早く問題をピックアップして、都度 対応するのが有るべき姿だと思います。

最近は競合他社から HDP-R10を追随するような製品(HiFiMAN HM-901や iriver AK100等)も登場して来ました。発売前なのでライバル機の性能はわかりませんが、iBasso社もウカウカ出来ない状況のハズです。時間がある内に不満点は早く潰しておいた方がいいと思います。

今回の記事は HDP-R10への期待から苦言も多くなってしまいました。問題の幾つかはファームウェアのバージョンアップで改修できるところもあるので、今後のアップデートに期待したいと思います。最後になりましたが、メーカーが「リファレンス・ミュージックプレイヤー」と名乗っている以上、音以外の部分でも他製品の「指標」となる音楽プレーヤーに成長していって欲しいですね。

★次回は HDP-R10の「Bluetooth機能」「省電力設定」、そして「まとめ」を記事にしたいと思います。

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2012年10月22日 (月)

ポータブル・ミュージックプレイヤー iBasso Audio HDP-R10を使ってみた。 (6)

(8)アクセサリー
今回は iBasso HDP-R10で使えるアクセサリー(オプション品)についてです。HDP-R10対応アクセサリーはそれほど多くないので一挙に紹介したいと思います。

[HDP-R10用シリコンケース -- HC-R10B]
http://www.hibino-intersound.co.jp/information/3100.html

Shdpr1062

専用のシリコンケースです。大きさも専用品だけあってピッタリしています。シリコンの素材も肌触りは良いです。シリコンケースでありがちなベタベタする感じはなくサラサラしています。あと、ホコリも巻き込みにくいですね。シリコンケースの重さは約32gで、シリコンの厚みは約1.5-1.8mmでした。(どちらも実測値)

シリコンケースを装着していてもボタン操作やプラグ類にも支障はありません。注意点としてはシリコンケースを付けると「リセット」が塞がってしまうぐらいで、機能的に大きな問題はないと思います。

HDP-R10本体のヘアライン仕上げは美しいものの、HDP-R10を傷を付けずに大切に扱いたい人にシリコンケースは必要ですね。

[HDP-R10用液晶保護フィルム -- HF-R10]
http://www.hibino-intersound.co.jp/information/3100.html

Shdpr1061

液晶保護フィルムも専用のものが販売されています。フィルムはいわゆる「光沢タイプ」です。購入時にまったく気にしていなかったのですが、液晶保護フィルムは「2枚セット」です。

2枚セットなので、液晶保護フィルムを貼るのが下手な人でもリトライ可能ですw あと、メーカーの製品説明によると「防指紋加工」がしてあるそうです。さすがに指紋が付かないという訳ではありませんが、指紋や皮脂はクリーナークロスなどで簡単に落とすことが出来ますね。

指の滑り具合も程よい感じだと思います。特に引っかかる感じもありませんし、滑りすぎて操作に困ることもありません。

気になったのが、光沢タイプのためか?晴天下では画面に光が反射して見づらくなることがありました。HDP-R10を「液晶保護フィルム無」の状態で使ったことがないので比較は出来ませんが、少し気になりました。

HDP-R10は売れているといっても iPodやウォークマンの市場規模と比較すれば微々たるものでしょう。その為、関連のアクセサリーがサードパーティから販売される事は難しいと思われ、メーカー(ヒビノ)から販売されたことに意義はありますね。

[携帯音楽プレイヤー用マウントベース iBasso Audio“Nrmb”]
http://www.hibino-intersound.co.jp/information/3202.html

Shdpr1063_4

音楽プレーヤーを設置する台ですね。HDP-R10専用というわけではなく、他の音楽プレーヤーを載せても良いようです。ちなみに発売日は 2012/11/16なので、この記事を書いている時点では発売前です。

この製品、HDP-R10の元となった iBasso DX100の頃からラインナップされているもので、安定した音を出す必要条件のひとつ「振動」を考慮した製品です。その為、重さは 2kgほどある模様です。画像のとおり異様に存在感がある製品ですw

楽天市場で価格を調べてみたところ「約4万円」とかなりの高額な製品です。「日本の職人によるハンドメイドのヘアライン仕上げ」や「アルミニウム合金のモノブロック」等が価格をつり上げている要因と思われます。

それにしても、iBassoがマウントベースを作るぐらい音にこだわっているのであれば、HDP-R10のボタン操作時のノイズ等の問題もシッカリ対策して欲しいですね。

[SANDISK フラッシュカード SDSDQUA-064G-U46A]

Shdpr10641

HDP-R10は外部メモリースロットとして「microSD」が使えます。microSDには音楽ファイルや画像ファイル他を収納できる外部ストレージとして利用可能です。メーカーの仕様では microSDHC対応の 32GBまで容量拡張が可能です。FLAC等のロスレス系フォーマットや WAVファイルは 1曲あたりの容量も大きいので、外部ストレージが使えるのは良いですね。

メーカーの保証範囲外の話になりますが、64GBの microSDも使えますね。場合によってはフォーマットに工夫(exFAT→FAT32)がいるようです。あと、正確な検証は行っていませんが、HDP-R10に microSDを差しっぱなしにしているとバッテリー消費が激しい時があります。いずれ検証を行い、このページで報告したいと思います。

繰り返しになりますが、HDP-R10は「SDXC(64GB)」には対応していないのでデータが破損する可能性があります。安全性重視の方は「SDHC(32GB)」を選ぶことをオススメします。

★次回は iBasso HDP-R10の「気になったこと」を記事にしたいと思います。

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2012年10月16日 (火)

ポータブル・ミュージックプレイヤー iBasso Audio HDP-R10を使ってみた。 (5)

前回は iBasso HDP-R10の「音楽機能」についての記事でした。今回は「音楽ファイルの同期」を紹介したいと思います。

(5)音楽ファイル同期
HDP-R10をパソコンと USBケーブルで接続すると USBメモリと同じように「USBマスストレージ」として認識されます。あとは音楽ファイルを HDP-R10のマウントされているドライブ配下の[\Music]フォルダーへコピー(転送)すれば、HDP-R10側で音楽ファイルを自動認識してくれます。特に難しいことはないと思います。

数曲程度であれば HDP-R10の[\Music]フォルダーへ転送するもの苦ではないですが、CDアルバムが数百枚、数千枚の規模となると「音楽管理ソフト」を使ってライブラリー化した方が便利です。

音楽管理ソフトは iPod/iPhoneであれば「iTunes」、ウォークマンの場合は「x-アプリ」等が有名ですが、残念ながら HDP-R10とは同期することは出来ません。あと、iTunesも x-アプリもフリーのロスレスフォーマット「FLAC」には対応していません。(今後は対応されていくかも知れませんが、、、)

FLACフォーマット+ Windows環境に適合した音楽管理ソフトでメジャーなのが「MediaMonkey」「foobar2000」です。FLAC対応の音楽プレーヤーでは人気を二分する両者ですが、これから FLAC環境を(初めて)構築しようと思っている“FLAC初心者”の方にはMediaMonkeyがオススメです。

foobar2000も良いのですが、カスタマイズの自由度が高い分、やや上級者向けですね。その点、MediaMonkeyは iTunesや x-アプリに近い感覚で使えると思います。

ま、どちらもフリーソフト※1 なので両方使ってみて善し悪しをみるのもアリですね。インストールして普通に使う分には費用もかかりません。

※1: MediaMonkeyには有償の「ゴールド版」というものが存在します。ゴールド版は音楽フォーマットの変換機能など多数の機能拡張がなされています。ただし、通常の利用シーンではフリー版で充分だと思います。(フリー版とゴールド版の比較はこちら)

(6)MediaMonkeyを使って FLACファイル転送
当方オススメの MediaMonkeyの具体的な使い方は他サイトに詳しい記事があるので割愛させて貰いますが、一点だけ、MediaMonkey + HDP-R10環境で使う場合に注意点があるので書いておきます。

注意点とは、MediaMonkeyには「HDP-R10用プロファイル」は用意されておらず、そのままの状態では HDP-R10へ FLACファイルを転送することが出来ません。(FLACファイルを直接ドラッグ&ドロップすれば転送できないこともないですが、、、)

ここからは簡単ですが、MediaMonkeyで HDP-R10へ「FLACファイル」を転送する方法を紹介したいと思います。なお、下記の手順は「MediaMonkey Ver4.0.6」を元に作成しています。

<MediaMonkey FLACファイル同期方法>
  1. 下準備
    MediaMonkeyを使ってオーディオCDを FLAC形式で取り込みます。(手順は割愛)
  2. HDP-R10とパソコンを接続
    まず、MediaMonkeyを起動させて、HDP-R10をパソコンと USB接続します。すると左側のメニューに“Android Phone”等が表示されます。(画面では“HDP-R10”へリネームしています)
    Hdpr1051
  3. FLAC形式の追加
    メニューの“HDP-R10”を押してから、右の画面で[オプション]→[*自動変換]→[形式の設定]の順番にクリックします。
    Hdpr1052

    「互換性のあるメディア形式」で[<サポート形式の追加>]をクリック
    Hdpr1053_2

    「サポート形式の設定」
    Hdpr10541_2コンテンツ: オーディオ
    ファイル形式: FLAC
    オーディオ形式: FLAC を選択します。

    ※「サンプル レート」「チャンネル」「ビットレート」はお好みで、設定しなくても転送はされます。(音楽プレーヤー(HDP-R10)で再生できるかどうかは別にして)



    正しく追加されていれば「デバイスがサポートする形式の一覧」に「FLAC」が追加されます。
    Hdpr10551
  4. 音楽ファイルを同期
    これで HDP-R10に FLACファイルを転送できる状態になります。あとはメニューから「自動同期」をクリックすれば、パソコン上の音楽ファイルとの同期が始まります。

    今回は FLACの同期をメインに紹介しましたが、同じ要領で他の音楽フォーマットについても追加可能です。

(7)MediaMonkeyのオススメ設定
■音量自動調整
ポップスやサントラ等の複数ジャンルの曲をシャッフルで再生させていると曲ごとに音量が変わり、都度ボリュームを操作しなければなりません。作業中や電車内で頻繁にボリュームを操作するのは煩わしいので MediaMonkeyの「音量を揃える」を使っています。

MediaMonkeyは音楽ファイルの音量を解析する機能があり、目標音量レベル(デフォルトでは 89dB)を基準に「音量の小さく感じる曲はボリュームアップ」「音量が大きく感じた曲はボリュームダウン」で調整してくれます。

Hdpr10561設定も簡単で[オプション]→[*自動変換]から「オーディオを同期する際、音量を揃える」にチェックを入れるだけです。

もし「音量を揃える」にチェックを入れても上手くいかない時は、HDP-R10側の転送済み音楽ファイルを削除してから再転送をすると良いかも知れません。私の場合はそれで上手く出来ました。

■デバイス画像
MediaMonkeyは音楽プレーヤーが接続されると機器ごとの「画像」を表示するのですが、発売されたばかりの HDP-R10の画像は表示されません。表示用の画像を手動登録することも出来るので、音楽プレーヤーに合わせた画像を用意すれば雰囲気も出るかも?

Hdpr10571

設定は[オプション]→[デバイスのプロファイル]→[デバイス画像]で任意の画像を指定。

★次回は HDP-R10の「アクセサリー(オプション品)」を紹介したいと思います。

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2012年10月 1日 (月)

ポータブル・ミュージックプレイヤー iBasso Audio HDP-R10を使ってみた。 (4)

前回はiBasso HDP-R10の「音質」についてレビューしました。今回はHDP-R10の「再生機能」を紹介したいと思います。

Hdpr10431HDP-R10には『HD Music Player』という専用プレーヤーが付属しています。HDP-R10の性能を引き出すには必須のプレーヤーです。これから紹介する再生機能はすべて「HD Music Player」の機能になります。

なお、HDP-R10は Android OSなので「Google Play (旧Android Market)」から気に入った音楽プレーヤーをダウンロードして使うことも出来ますが、後述する「専用機能」は使えないのでご注意ください。

(4)再生機能
■プレイモード
再生モードは「順番に再生する」「カテゴリーリピート」「一曲のリピート」「シャッフル」の 4種類から選ぶことが出来ます。一般的な音楽プレーヤーと機能的な差はありません。なお、プレイモードは「プレーヤー(ホーム)画面」でも選択できます。

Hdpr10421_4■EQ (イコライザ)
HDP-R10にも EQ機能があります。ちゃんと?プリセットされた EQも用意されていて、曲調に合わせて「カスタム」「ポップ」「ロック」「クラシック」「ダンス」「低音」から選択可能です。

気のせいか? ウォークマン(NW-A867)等の EQよりエフェクト感は弱いですね。パラメータを変えてもあまり変化を感じません。使っているイヤフォン(MDR-EX1000)との相性かも知れません。ま、相性は別にしても個人的には EQを切った「Direct Streaming」が一番聴きやすいです。

■Crossfading Play
曲間のフェードイン/フェードアウトが可能です。設定値は「5秒間」「10秒間」「Native Play(フェードなし)」を選べます。フェード処理も「プレーヤー(ホーム)画面」から選択可能です。

■DF (デジタルフィルター)
デジタルフィルター特性を変更することが出来ます。デジタルフィルターは iPodやウォークマン等の音楽プレーヤーでは見掛けない設定です。

デジタルフィルターについて少し調べてみると「デジタル-アナログ変換」と関係があるようです。デジタルフィルターの詳しい解説は出来ませんが、ここでは設定によるニュアンスの違いをお伝えしたいと思います。

設定は「Slow Roll-off」と「Sharp Roll-off」の 2種類から選べ、デフォルトでは「Slow Roll-off」が設定されています。

音のニュアンスですが、Slow Roll-offは普通に聴くことの出来る、当たり障りのない音の変化です。一方、Sharp Roll-offの方は音が堅く強(こわ)ばった感じがしました。別の表現では、音にイントネーションというかアクセントが付いた感じでしょうか?音のアタック部分にグリップ感があり「グッ」というような圧を感じます。

なお、HDP-R10の説明書に「40kHz以上の超高域で動作するデジタルフィルターのため、使用するヘッドホンやオーディオシステムによって効果が分かりづらい場合があります」との注意書きがあります。

注意書きの通り、再生環境によって変化が分かりづらいもののようです。音の違いが分かる鋭敏な方は嗜好や良く聴く曲に合わせて設定するのが良いと思います。

■SRC (アップサンプリング)
HDP-R10にはアップサンプリングの機能があります。アップサンプリングを簡単に説明すると「オーディオCD(44.1kHz)等をより高い周波数でリサンプリングすることで高音質化する技術」です。HDP-R10ではアップサンプリングのことを「SRC (Sampling Rate Converter)」と呼称しています。

SRCの設定は 4パターン可能です。

Hdpr10411_2

SRCを有効にしてみると、高音域側の音の粒度が上がる感じがします。具体的な例では、スネアのロールが一音一音(一打一打)滑らかに聞こえます。他にはハイハットシンバルやカウベル等の金属製の打楽器で高音域側の伸びを感じます。

HDP-R10のアップサンプリング手法(アルゴリズム)は不明ですが、割と自然に聞くことが出来ました。以前、パソコン上でアップサンプリング変換させるツールを試したことがあるのですが、低音が痩せてしまったりとデメリットも目立ちました。その点、HDP-R10の SRCはまだ普通に聞けます。

ただし、パソコンのアップサンプリング変換と比較してHDP-R10の SRCは「マシ」と言った感じで、音のバランスの悪さは付きまといます。例えば、ポップスでは高音域側の音が主張しすぎてボーカル域の旨みを殺してしまう事がありました。

SRCは粒度が上がり、オーディオCDの不満(情報量不足)を緩和する効果は認められるものの、すべての曲に有効というわけではありませんでした。曲によって SRC効果のマッチ/アンマッチがありますね。

なお、SRCにはダウンサンプリングの機能はありません。あと、元ソースが高サンプリング(176.4kHz/192kHz)の場合は自動的に「Native Play」として扱われます。

★次回はHDP-R10の「音楽ファイルの同期」について記事にしたいと思います。

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