HDMIキャプチャーカード DC-HB1を使ってみた。
以前の記事を作成している時の話ですが、ディスプレイに表示されている画面を使って製品を紹介したくなりました。お金をかけず手軽に画面キャプチャするには、デジカメでディスプレイを撮影するのが手っ取り早いのですが、カメラのレンズを通すとどうしても画像に歪みやモアレが起きやすいです。
やっぱりキレイなキャプチャ画像を得るには専用の「キャプチャカード」が必要です。 、、、ということで、あれこれキャプチャーカードを物色した結果、下記の製品を購入する事にしました。
[HDMIキャプチャーカード ドリキャプ DC-HB1] http://www.drecap.com/ (現在はアクセス不可??) ![]() [製品仕様] 接続:ExpressCard/34(54)、入力端子:MicroHDMI 1ポート(HDMI変換ケーブル付属)、HDMIキャプチャ解像度:1920x1080(1080i フルHD)、1280x720(720P)、720x480(480P)、キャプチャ形式:MPEG-1/2、WMV、対応アスペクト比:16:9 / 4:3、対応映像方式:NTSC/PAL、対応OS:Windows7(64bit版、32bit版)、VISTA(64bit版、32bit版)、XP ※仕様および画像は amazon.co.jpより引用 |
<製品特徴>
・HDMIでキャプチャ可能
・ExpressCard/34/54対応
・フルHD(1080i)対応
自宅ではノートPCをメインに使っており、ExpressCard対応の DC-HB1を購入しました。デスクトップであれば多種多様なキャプチャ製品が各メーカーから発売されていますが、残念ながらノートPC向けの製品はあまり数がありませんね。
(1)製品仕様
本体は ExpressCard/34/54に対応したスロットがある端末で利用することが出来ます。DC-HB1を ExpressCardスロットへ挿入した状態でもカードの出っ張りはないので、外出時でも挿しっぱなしに出来ますね。
付属品ですが、専用ケーブルが 1本同梱しています。このケーブルはキャプチャする機器とHDMI接続するためのものです。カード側は microHDMI端子(オス)で、出力機器側は HDMI端子のメスが用意されています。
あと、“honestech HD DVR 2.5”というキャプチャソフトも付属しています。その為、購入したその日から画面キャプチャする事が出来ます。DC-HB1は一般的な「キャプチャデバイス」と違いはないようで、他のキャプチャソフト(アマレコTV等)でもキャプチャすることが出来ます。
(キャプチャソフトの使い勝手は後述します)
なお、DC-HB1が対応している解像度は 1920x1080(1080i フルHD)、1280x720(720P)、720x480(480P)です。キャプチャ形式は MPEG-1/2、WMVに対応しています。小型な製品ながら「フルHD」に対応している点が特徴です。
(2)使用感
付属のキャプチャソフトを使った感想などを書きたいと思います。
<キャプチャ製品> DC-HB1 honestech HD DVR 2.5 (キャプチャソフト) <ノートPC> OS: Windows 7 Professional (64bit)、H/W: Sony VAIO VPCZ1、CPU: Intel Core i7 M620 2.67GHz、memory: 8GB |
キャプチャソフトの honestech HD DVR 2.5ですが、操作に多少クセはあるもののマニュアル等を見なくても使う事が出来ました。注意点としては出力機器側の HDMI設定が「オート」になっていると画面の同調に失敗することがあります。その場合は、HDMIの出力設定を「マニュアル」に変えて、1080iや 720pなどの解像度を指定した方が良いです。
オプション設定はアマレコTVの方が充実していますが、ソース(出力)側に問題がなければ honestech HD DVR 2.5でも一応使えます。(簡単なキャプチャしかしないですし、、、)
手元にあるHDMI機器の画面をキャプチャして見ました。
■WD TV Live (ストリーミングメディアプレーヤー)
(3)気になったこと
■キャプチャ画像が乱れる
出力機器の解像度に関係なく、キャプチャした画像が乱れます。具体的には画面に横線が入ります。技術的な裏付けはありませんが、垂直同期が取れていない感じがします。
画面が静止していればノイズも発生しにくいのですが、画面内に動きがあるとノイズ(横線)が出てしまいます (※右画像を参照)。ノイズの原因を色々と調べて見たところ、ノートPCの「省電力機能※1」がキャプチャに影響を与えている場合があるとのことです。
※1: | インテル製CPUであれば「SpeedStepテクノロジ」等の省電力技術 |
一般的な?ノイズ(横線)対策は、キャプチャ時に CPUに負荷を掛けられるツール(SuperPi等)を併用する方法があります。これはツールで常に CPUに負荷をかけ、CPUクロックを安定(高止まり)させて、結果、キャプチャも安定するという理屈のようです。ただし、この方法でも自宅環境ではノイズ除去の効果はあまり感じませんでした。
■良くも悪くも HDMI対応のみ
繰り返しになりますが、DC-HB1は「HDMI出力機器のみ」に対応しています。他の出力端子には対応していません。もし、ビデオ端子や S端子の出力を取り込みたい場合は、別途 HDMI出力に対応した「アップスケールコンバータ」等が必要になります。
その代わり端子を“HDMI専用”に絞ったことで、ExpressCardに入るコンパクトな製品に出来たのかも知れません。
(4)まとめ
今回の記事も最後になりましたが、DC-HB1は「ノートPCでビデオキャプチャ」を検討している人が一度は目にとまる製品だと思います。ただし、上でも書いたように、一部のノートPCでキャプチャ画像が乱れる現象があります。メーカーのサポートもあまり期待できそうにないので、不具合が気になる方は別製品を選択した方がいいかも知れません。
不具合に対して何か解決策を提示できれば良かったのですが、力及ばず、、、アレコレと解決法を探していたらスッカリ記事をアップするのも遅くなってしまいましたw 今後、何かしらの解決策を思いついたら記事にしたいと思います。
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コメント
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自分もノートです。
ExpressCardスロットがないのですが、オススメのUSBタイプの変換アダプターありますか?
1万以上出してmonsterxがいいでしょうか?
投稿: たか | 2013年12月10日 (火) 19時56分
たか様
コメントありがとうございます~
当方は「ExpressCard-USB変換アダプター」を使ったことがありませんので、オススメできる製品もありません。。。お力になれず申し訳ありません。
ただ、経験的に“変換アダプター”は予期せぬ問題を起こすことがあるので、あまりオススメは出来ません。(メーカーの動作保証を受けられない場合もあります)
その点、変換アダプターを使わずに済む「MonsterX Live」は良い製品だと思います。キャプチャ製品も詳しい訳ではありませんが、、、w
投稿: デジモノぶろぐ | 2013年12月11日 (水) 10時42分
MonsterX Live欲しいですが12000円しますので迷っています、
レビューしてる記事があまり無いので、
投稿: たか | 2013年12月11日 (水) 14時56分
たか様
MonsterX Liveの件ですが、amazon.co.jpのレビューを見ると評価は良さそうです。ま、コレばっかりは実際に使ってみないと何とも言えませんねw MonsterX Liveに限らず、コストに見合った、キャプチャー製品に出会えると良いですね~
投稿: デジモノぶろぐ | 2013年12月13日 (金) 10時10分