USB指紋認証器「バッファロー BSSN02BK」を使ってみた。 (2)
USB指紋認証器「バッファロー BSSN02BK」の続編です。今回は指紋認証器を使う上での「メリット・デメリット」「気になったこと」「まとめ」を紹介したいと思います。
(4)メリット・デメリット
気軽に使える「指紋認証」ですが、メリット・デメリットも紹介しておきます。
<メリット>
- Windowsログイン/Webサイト認証時にキー入力不要
- 高い認証性能
- 複雑なパスワードを覚える必要がない
⇒ パスワードは共通のものを使いがちですが、指紋認証であれば複雑なパスワードをそれぞれのサイトに登録することが出来ます。 - 電源不要
⇒ 必要な電源はUSBバスパワーから得られるので、USB認証器用にACアダプタ等は不要です。
<デメリット>
- 誤認識はたまにある (指が濡れている場合など)
- 指紋認証は高セキュリティという訳ではない
⇒ 指紋が個人を特定するのに役立つことは刑事ドラマなどでお馴染みですが、その反面「指紋偽造」など指紋を詐称する技術も多くあります。指紋認証器があっても大事なデータは別の認証方式と併用するなど、厳重な管理が必要です。 - ケガや病気などで認証できない可能性がある
⇒ 指のケガ等で認証できなくなる事があります。指10本すべて登録するのは面倒ですが、冗長性を持たせて数本ぐらいは登録することをオススメします。
(5)おまけ
■Protector Suite for Windows
OEM元である AuthenTec社は指紋認証ソフト「True Suite」の他に「Protector Suite」という認証ソフトもリリースしています。
付属ソフトの「True Suite」と何が違うかというと「Protector Suite」の方が多機能ですね。例えば「True Suite」は登録するサイトの認証情報は「ID/パスワード」のみですが、「Protector Suite」は他の情報(チェックボックスの値等)も一緒に保存することが出来ます。また、「ストロングパスワードジェネレータ」を使えば辞書攻撃を受けにくいパスワード文字を生成することが出来ます。
以前は「Protector Suite」のフル機能版を使うにはライセンスが必要だったハズですが、AuthenTec社になってから?フル機能版も無償公開されている様です。
[Protector Suite for Windows]
http://support.authentec.com/Downloads/Windows/ProtectorSuite.aspx
注意点は「Protector Suite」はメーカー(バッファロー社)保証やサポートの対象外となると思います。興味のある方は自己責任の範囲でどうぞ。
(6)気になったこと
■販売終了?
バッファロー直販サイトでも「在庫切れ」状態です。ネットショップを巡回してみても在庫が殆どありません。特にケーブル付きUSB認証器(BSSN01BK)の在庫は壊滅的な状況で、入手は困難を極めています。Eikonはいい製品なので販売を再開して貰いたいですね。会社変更(UPEK社→ AuthenTec社)の影響?
■ノートPCによっては"ツライチ"にならない場合もあるUSB指紋認証器(BSSN02BK)をノートPCに差し込んでみると分かるのですが、USB指紋認証器とノートPCの間に隙間が出来ることがあります。ノートPCの設計に由来する部分なので、USB指紋認証器は悪くないと思います。
手持ちのノートPC(富士通 LOOX U/G90)では“隙間”が残念な感じになっています。隙間(約3mm)がなければ「一体感」も増すのですが、、、
(7)まとめ
昔の指紋認証器と比べたら、認証精度は飛躍的に向上しています。過去、指紋認証器で誤認識されてイヤな思いをした人にも一度試して貰いたいです。
特にこの製品が優秀であることを感じさせるのが“認証失敗”した時です。例えば、指紋認証時に「認証エラー」が出ても、『そういえば認証のさせ方が雑だった』とか『指が濡れていたよね』等、まず人間側のミスを考えます。USB指紋認証器側の問題を疑うのは本当に稀ですね。
惜しむらくは記事内でも触れたように、旧UPEK社のEikonは「品薄(販売終了?)」状態です。早く追加生産をするか新製品を登場させて貰いたいです。今回、ケーブル付きの「BSSN01BK」も購入予定でしたが、入手に失敗。今のままだと『見かけたら買っておけ!』という感じなので、、、どうしたモノかなと