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2015年1月

2015年1月30日 (金)

SONY ウォークマン NW-A16を使ってみた。 (2)

年をまたいでしまいましたが、引き続きウォークマン NW-A16の紹介をしたいと思います。今回は「音質」レビューになります。

(4)音質レビュー
購入から今までに 100時間ぐらいは再生しています。
レビューを書いた後に付属ヘッドフォンで試聴するのを忘れたことに気付きましたw

<レビュー対象>
 NW-A16  32GB  2014年モデル

<比較対象>
 NW-A867 64GB  2011年モデル

<試聴イヤホン>
 XBA-H3, MDR-1RBT, MDR-EX1000

イコライザや DSEE HX等の音質機能は基本的にオフにしています。複数のイヤホンで試聴していますが、特に断りのない限り共通した感想を書いています。音源はハイレゾとCD音源(FLAC)と両方を試聴しました。楽曲は主に J-POPやクラシック(オーケストラ)です。

■高音域
旧モデルと比べると頭ひとつ分ぐらいの伸びがありますね。トランペットの高音は伸びやかで、澄んだフルートの音は心地よいです。パーカッションのコンガはシャープで張りのある音です。イコライザが無い状態だと低音が大人しい分、高音の方が耳に残りやすいです。

■中音域
旧モデルでは、ロスレス音源でもウォークマンには特有の“ザラツキ”がありました。具体的には音にツヤや張りが無くなり、音が薄っぺらく感じることがありました。新モデルではザラツキもだいぶ改善され、音に潤いがあります。電源やコンデンサ周りの改善が功を奏しているのかも知れません。

■低音域
イコライザのない状態だと非常に大人しい低音です。スッキリした音がします。フラット設定だと評価しづらいのが本音ですw イコライザを入れるとアタックの強い音が愉しめます。(それでもスッキリした音)

■全体的な印象
ウォークマンらしい軽快な音です。ハイレゾによって高音域の天井は高くなり、豊富な情報量から音のきめ細やかさを類推できます。ハイレゾの魅力をわかりやすく表現しているハードだと思います。

音質設定オフだと素朴な音になりやすいので、イコライザやサラウンド(VPT)などで自分好みの味付けをするのが良いと思います。(or クリアオーディオ+を使う)

率直な感想をいうと、「ボーカル域はもっと厚みがある方がいい」と思いました。高音/低音はハイレゾのクオリティーを感じるものの、ボーカル(中音域)は今までと変わらない普通の音に聞こえました。

ボーカル域が良く聴こえるだけで、満足度はもっと高くなるに違いありません。期待から辛口なコメントになってしまいましたが、エントリー機としての役割は果たしています。ついアレコレ欲しくなってしまうのは、私の悪いクセw

ま、音に物足りなさを感じたら、ポータブルアンプ(PHA-1/2/3)や上位機種 NW-ZX1/ZX2などへステップアップして欲しいのかも知れません。

そそ、ウォークマンを試聴していていつも思うのですが、ウォークマンは左右の音のバランス(パン)がシッカリしていますね。左右の音ズレによるクロストークも感じませんし、いつも関心します。

(5)音質設定メモ
ウォークマンには音質に関わる多くの設定があります。ここではハイレゾ・ウォークマンで追加された 2つの音質設定について紹介します。

<Clear Audio+>
「クリアオーディオプラス」が搭載されました。簡単に説明すると曲に合わせてNW-A10側で音響効果を自動で設定してくれるものです。概ね音に厚みが出ますね。ただし、「クリアオーディオプラス」には難しい点があります。

  1. 曲によって効果はマチマチ
    ハードが自動的に最適な音響効果を選択しているので「気持ちの良い曲」or「効果の薄い曲」に分かれます。効果がビシッと決まると、同じ曲でも新鮮みがあります。味付けが違うだけで、こんなに曲の表現が変わるのかと驚くことも。
  2. 効果はヘッドホンに依存
    XBA-H3で再生してみたところ、(曲にもよりますが)良好な結果が得られました。
    MDR-1RBTでは少し低音がゴワゴワした感じになり、自分でイコライザ設定した方が幸せかも。。。
  3. ナチュラルな音とはほど遠い
    クリアオーディオプラスは原音に手を加えた“作られた音”がします。例えるなら、高精細な液晶画面に表示された名画を見ている感じでしょうか。美術館へ行かなくても名画を見られるメリットはありますが、本物が放つ凄みのようなものがスポイルされている気がします。

あと、注意点としては Clear Audio+を有効にした際は「各種音質設定 (イコライザー/VPT/クリアステレオ)」が使えなくなります。(排他仕様)

<DSEE HX>
CDや圧縮音源(mp3)などの“ハイレゾ未満”の音源を「ハイレゾ化」する機能です。効果としては「高音域の伸びが良くなる」「音の滑らかさが増す」などハイレゾと共通の美点を有しています。

ただし、ハイレゾ化と言っても擬似的な機能なので、過度な期待は禁物です。
ウォークマンは高いレベルでハイレゾ化(アップスケール)してくれますが、曲によって音質向上する/しない場合があります。

具体的には「低音が痩せる」「高音に刺激を伴う」ように聞こえる場合もあります。他オーディオプレーヤーでも同じ傾向があるため、ウォークマンが駄目という訳ではありません。まだまだ改善の余地のある分野のようです。なお、DSEE HX使用時は「Clear Audio+」を選択できません。

★次回はウォークマン NW-A16の「気になったこと」「まとめ」を記事にしたいと思います。

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