SONY ウォークマン NW-A16を使ってみた。 (3)
ウォークマン NW-A16の第3回目。今回は「操作」「気になったこと」「まとめ」で記事を締めくくりたいと思います。
(6)操作感
<ハード面>
前モデル(NW-A867)はタッチパネルでしたが、今回はハードキーによるボタン操作になりました。タッチパネルにありがちな“誤タップ”がないので、操作に確実性があります。本体右側にはボリュームキーとホールドスイッチがあります。移動中はホールドスイッチをセットしておけば、すべてのキーがロックされるので、鞄の中で誤作動する心配もありません。
# 操作感ではありませんが、アルミボディなので触るとひんやりしますw
<ソフト面>
新ウォークマンに microSDが採用されたのは手放しで嬉しかったのですが、ひとつ不安だったのが、『microSDに保存した曲はモタツキなく選択・再生できるか?』という点でした。結果的には、モタツキもなく快適に使えています。ハイレゾ音源のファイルはサイズが大き目ですが、読み込みも一瞬です。ジャケット一覧にしてみても不満のないレベルで表示されます。
(7)気になったこと
■曲の書き出し先メモリーは排他仕様
SDカード設定のメニュー内に「USB接続先メモリー選択」という項目があります。この項目ではパソコンからアクセスできるメモリー(本体メモリー or microSD)を選択できるようになっています。
少し気になるのが、パソコンからはどちらか一方のメモリにしかアクセスできません。任意のメモリーへアクセスしたい場合は、ウォークマンの設定メニューから選び直さないといけません。シームレスにアクセスできる方が便利なので、マルチドライブに対応して欲しいですね。※1
※1: | 問題となるのは曲の書き出しの時だけで、音楽ファイルはどちらのメモリーに入れても、曲一覧に表示および再生できます。 |
ちなみに、ウォークマンで初期化した microSDは、メディアを取り出せば単体で Media Go (音楽転送ソフト)から曲転送できます。※microSDの読み出しに「SDカードリーダー」が必要です。
(8)高音質コーデック LDAC対応 (予定)
今年(2015年) 1月に発表されたばかりの高音質コーデック「LDAC」に NW-A16/A17も対応される見込みです。ファームウェアのアップデートで行うとのことで、今年の4月リリース予定です。
[本体ソフトウェアアップデートのお知らせ (2015年4月開始予定)]
http://www.sony.jp/walkman/info2/20150122.html
既存の Bluetoothの SBC (A2DP)と比較して、約3倍の情報を転送することが出来ます。早い話が「今まで以上にBluetoothの音質が良くなる」ということです。ただし、LDACはウォークマン側だけが対応してもダメなので、LDAC対応のスピーカーやヘッドフォンも揃える必要があります。そのため、再生環境はしばらく限られそうです。
とはいえ、LDACに対応する/しないとで、将来性も変わってくるので、ユーザには朗報ですね!
(9)まとめ
3回に分けてウォークマン NW-A10シリーズを紹介してきました。最後にまとめで記事を締めたいと思います。
音楽プレーヤーの競合相手はスマートフォンになると思います。スマートフォンでも音楽再生は可能ですし、ウォークマンのような「専用機」をわざわざ持ち運ぶユーザ層が、どの程度いるのか不明です。感覚的に少数と思われます。
では、私が専用機を持ち歩く理由は何か?、、、理由は2つあります。一つ目は静かな場所では良い音で音楽が聴きたい。二つ目は(音楽を聴きたい時に)スマートフォンや携帯電話のバッテリー残量を気にしたくないからです。
ウォークマンは「手持ちの音楽ファイルが鳴ってくれればいい」という人には向いていません。静かな場所で目を瞑って音楽を聴くような人にオススメな製品です。
「日常の雑踏や喧噪から離れて純粋に音楽に没頭したい」「自由時間は好きな音楽を聴いて癒やされたい」etc...音楽への欲求は人それぞれです。どうせ同じ時間を使うなら、高品質な音で過ごしてみるのも、有意義な時間の使い方だと思います~
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