家電

2014年10月31日 (金)

ドリンク冷温器「MOBICOOL D03AC/DC」を使ってみた。

仕事やドラマ鑑賞が終わった後、缶ジュースの飲み残しを飲んだら「残念な温度」になっていたことはありませんか?私はありますw ...かと言って、作業の途中で飲み残しを冷蔵庫へ持って行くのも、集中力が切れてしまいそうです。冷蔵庫へ持って行くタイミングって難しいです。

そこで卓上で飲み物を温めたり・冷やしたり出来る製品(冷温器)を探してみることにしました。

今回、以下の条件で冷温器を探してみました。
・飲み物を加熱・冷却の両方が出来るもの
・机の上におけるサイズのもの (温冷蔵庫は除く)
・実用的な性能を兼ね備えているもの (後述)

これらの条件を満たす製品としてこの製品を買ってみました。

[MOBICOOL D03AC/DC]
Mobicoold031

この製品にした理由は、ネット上の評判が良く、「価格は高いが確実に加熱・冷却してくれる」というレビューが多かったので購入してみました。MOBICOOLの実勢価格は 6,500円ほどで、安価な冷温器が 1,000-2,000円で販売されていることを考えると確かに高いです。

(1)大きさ・重さ
本体は想像していたより大きめでした。設置場所にペットボトル2本分ぐらいのスペースが必要です。重さを量ってみたところ 580g(実測)でした。重さのお陰か 500mlペットボトルを立てても不安定な感じはありません。

あと、付属品にアルミ製タンブラーが1個ついてきます。タンブラーの重さは約110gで、内容量は約320ml(実測)でした。

(2)使用感
Mobicoold032MOBICOOLの使い方はとても簡単です。ボタンもCOLD/HEAT/OFFの3つしかありませんw 缶やペットボトルをセットして冷やすor温めるのボタンを押すだけです。

肝心の加熱・冷却性能ですが、ネットの評判どおり満足の行く性能でした。実用性は十分にあると思います。価格より加熱・冷却性能を重視する人には MOBICOOLはオススメです。

マイナス面も書いておくと、適温を保つ「保温・保冷」が出来ないので、点けっぱなしにすると適温を過ぎることがありました。使う際は『適温になったら冷温器を停止する』ぐらいの気持ちでいた方がいいと思います。

■ビールを冷やす
ネットを調べたところ、冷蔵庫で缶ビールを飲み頃の温度(5~8℃)になるまで冷やすと、約4~5時間かかるそうです。MOBICOOLを使えば 1時間ぐらいで飲み頃になるので『取り急ぎ 1本は飲める状態にしたい!』といったシチュエーションには良いかも知れません。ま、最大1本しか冷やせないので、パーティ(多人数)用途には向きませんが、、、

■ホルダーの大きさ
この製品、確実な加熱・冷却をするためか? ボトルとホルダーの間に隙間は殆どありません。MOBICOOLのホルダー寸法は約68.4mmでした。350ml缶(外径:約66mm)、500mlペットボトル(外径:約67mm)なので、ジャストなサイズで作られています。イレギュラーな形のボトルや、500mlを超えるボトルは入りません。

ちなみに炭酸飲料の場合、500mlペットボトルでもホルダーに入らないことがあります。その場合、一度キャップを開けて、内圧を下げてやればホルダーに入るものもありました。物理的に無理なボトルは、中身を付属のタンブラーへ移し替えるしかありませんね。

■シガーソケット対応
MOBICOOLは家庭用コンセント(ACアダプタ)の他に、車載できるようにシガーソケット形状の給電ケーブルが付属しています。

長距離/長時間 車を運転していると飲み頃を過ぎてしまうことがあります。旅のお供に持って行くと便利かも知れません。

(3)加熱・冷却性能
簡単ですが、MOBICOOLの加熱・冷却性能を調べてみました。
測定装置は自作の上、温度センサーの精度も良くないので、結果は“目安”と思って下さい。

<実験内容>
アルミ缶に入れた水(約18℃)を加熱or冷却して温度変化を確認します。
「加熱・冷却とで室温が違う」「室温が安定していない」のはご愛嬌 (^^;

<機材>
・アルミ缶
・水 (350ml)
・MOBICOOL D03AC/DC (冷温器)
・Windows PC + Arduino

Hot_3Cold_3

<考察>
飲み物によって適温は違いますが、自動販売機の設定温度を参考にしました。コールドで5℃前後、ホットで55℃前後に設定されている模様です※1。 実験結果に照らし合わせてみると、“飲み頃”の温度になるのは、温冷とも60~80分後でした。

※1: 一般社団法人 日本自動販売機工業会 -- よくある質問 【機能・構造】
http://www.jvma.or.jp/information/qa_04.html

グラフは180分後で切れてますが、冷却は6時間後に -2℃まで下がりました。加熱の方も6時間ほど経過させて見ましたが、50℃以上になることはありませんでした。

実験では水道水を使いましたが、実際の飲料では色々な成分が入っているので、実験結果と異なる可能性大です。あと、500mlだと適温までもう少し時間が掛かると思います(未検証)。

(4)気になったこと

  • 動作音
    MOBICOOLは動作音がします。ファンが回っている音なのですが、割と喧しいです。。。静かなオフィスでは使用を躊躇うほどです。静かに使いたい人には向かないと思います。
  • 長時間の使用には不向き
    冷蔵庫のように 24h/365日、フルに動かす製品ではありません。連続稼働させていると、ファンが壊れると思います。(壊れました)

    メーカー保証は期待していなかったので、壊れたファンは自分で交換しました。 元から入っていたファンは「D60SH-12A(YATE LOON ELECTRONICS製)」でした。D60SH-12Aは DC12V/0.5A/3600rpmと、PCパーツでは見かけないファンだったので、スペックの近そうな日本製ファンで代替しました。
  • 保温・保冷が出来ない?
    上述の通り、温度調整の機能がないので、冷温器の性能限界まで加熱・冷却しますw “飲み頃”を過ぎてしまうこともあるので、チビチビ飲む人は注意が必要です。
  • 付属のタンブラー (マグカップ)
    小柄で内容量も少ないので、グイグイ飲むとあっという間にカラに、、、ガブ飲み派には正直モノ足りないw あと、開口部(飲み口)が小さいので、グラス用スポンジを使わないと洗いにくいです。
  • 底に水が溜まる
    缶やペットボトルを冷やすと表面に水蒸気が付きます。この水蒸気がMOBICOOLのホルダー底に溜まります。汚れの原因にもなるので、使用後は排水しておきましょう。
  • アイスクリームは溶ける
    冷却の限界が -2℃なので、保冷目的でアイスクリームを入れたら溶けます。これは実体験からw

(5)まとめ
卓上型の冷温器は生活必需品と言う訳ではありませんが、適温になった飲み物を口にする度に『買って良かった~』と思える製品です。温冷の切り替えも可能なので、オールシーズン使えます。そう考えると、元を取るのも早いかも知れません。

この記事が冷温器購入で迷っている人の参考になれば幸いです。

2013年8月31日 (土)

TWINBIRD「LEDベッドライト LE-H223BR」を使ってみた。

就寝前に読書するようになって枕元に明かりが欲しくなりました。手頃な製品を探していたところ、以下の製品に行き着きました。

[LEDベッドライト -- LE-H223BR]
http://www.twinbird.jp/product/leh223/

Leh22310_2

製品寸法:約 65x100x105mm、製品質量:約 490g、電源:AC100V (50/60Hz)  単四型アルカリ電池 4 本(別売)、消費電力:「強」点灯時:2.8W 「中」点灯時:1.3W 「弱」点灯時:0.6W 消灯時:0.5W、電池寿命:「強」点灯で使用:2時間 「中」点灯で使用:6時間 「弱」点灯で使用:100時間、光源:白色パワーLED x1灯 (電球色相当)、電源コード長:約 1.8m、付属品:スペーサー
※公式ページより引用

色は「ホワイト」と「ブラウン」から選べます。今回はブラウン色を購入してみました。

この製品、定価は 1万円ほどしますが、実売 約3,700円(amazon.co.jp)と手に入れやすい価格で販売されています。『ベッドの枕元に明かりを置きたいけど場所がない』等でお悩みの方にオススメです。

(1)特徴
ベッドライトなので特に難しいことはありませんが、まずは製品特徴から紹介したいと思います。

<2電源式>
メインの電源は「コンセント(AC100V)」になりますが、この製品はライト部が取り外せます。その場合は「単四型アルカリ電池」で動作します。ベッドライトを懐中電灯のように使えるのが最大の特徴でしょうか。

Leh22316

<明るさ調整>
明るさは「弱」「中」「強」の 3段階調整です。本体上面の「調光」ボタンを押す回数で明るさが変わります。

<集光/拡散 切り替え>
切替レバーによりライトの照光範囲を調整することが出来ます。原理は単純で「拡散」側にすれば、LEDライト(光源)の手前に“拡散板”を挟み込む形になり光が拡散されます。反対に「集光」であればライト直接の明かりということになります。

Leh22313

<LEDで長寿命>
メーカー公表値では「LED採用で約4万時間の長寿命」とのことです。そのため電球交換のメンテナンスも不要です。話半分の性能だとしてもかなり電球寿命は長そうです。マニュアルを見る限りLED交換は対応していない模様なので、明るさが暗くなってきたら製品の買い換えが必要と思います。

<省エネ>
強点灯で 2.8W (1日 約1時間使用で1年 約115円 (待機電力含む))
弱点灯で 0.6W (1日 約10時間使用で1年 約104円 (待機電力含む))
※ 1kwh = 22円 (税込)で計算

数値は公式サイトから引用で実測値ではありません。

(2)取り付け
ライト本体がクランプ(固定具)の役割を持っています。クランプ部はコの字型になっており、ベッドのヘッドボード等へ固定します。付属のスペーサーにはバネが内蔵されており、ライトをシッカリ固定するとともに、ある程度の板の厚みも柔軟に対応できます。※1

※1: 【取り付け可能寸法】背板タイプ 15 ~ 55mm、丸パイプタイプ 直径 20 ~ 55mm

固定が「ネジ式」の場合、ハンドル(ネジ)部が突出してジャマだったり、締め付けにドライバー等の工具が必要なことがありますが、LE-H223では不要なのでお手軽です。ライトの向きには「死角」がある(後述)ので、枕元に設置する場合、ヘッドボードの右側寄りに設置するのが良いと思います。

(3)使用感
LE-H223の明るさは読書に十分な明るさです。光源がLEDなので熱を持ちにくいのもメリットです。明るさは段階調整式なのでアナログ的に微調整することは出来ませんが、段階式の明るさも“慣れ”で解消できると思います。

個人的には明るさ「強」は本を読むには明るすぎるぐらいで、「弱・中」で十分だと思いました。「弱」は蛍光灯の豆電球感覚ですね。寝室の暗がりを怖がる子供の明かり取りとしても使えます。

一般的に LEDは電球と比較して明るさの範囲が狭いことがあります。LE-H223は光を「拡散」する機能があるおかげで、足下を照らしたい場合など重宝しています。

(4)オプション (別売)
LEDベッドライトに取付けられる専用トレイ

[LE-AF71B / LE-AF71BR / LE-AF71W]
製品寸法:約 幅165 x 奥行63 x 高さ51mm

Leh22317

専用トレイは 3色から選べます。メガネや携帯電話などを置いておくのに便利そうです。

(5)気になったこと
全体的によく出来ている製品だと思いますが、“惜しい”部分も、、、

■首振り機構に制限がある (死角がある)
Leh22311_2b コンパクトな製品ながら明かりの向きを変えられます。一見ライト部は 360度回転できそうですが、実際の可動範囲は 270度までです。そのため、90度の死角があります。一般的な電気スタンドと比較すれば向きの自由度はそれなりですが、固定式のベッドライトより断然便利です。

■ライト部を折りたたんだ状態だと「点灯状態」が分からない
通電状態は本体上面の「ランプ」で確認できるのですが、ライトが点灯/消灯中もランプはつきっぱなしです。ランプで「消灯」状態を確認することは出来ません。閉じた状態だとライトの消し忘れに気付きにくいので、次期モデルでは改善して貰いたいですね。

■電源コードの向きは固定されている
本体に繋がっている電源コードは向かって左側のみに付いています。ベッド(コンセント)の位置によっては右側から電源コードが出ていた方が見栄えが良い場合があり、左右どちらでも出せるようにして欲しかったですね。あと、良くも悪くも電源コードはACアダプタから直結なので断線には気を付けたいです。

■着脱ライトは充電式ではない
出来れば“エネループ”など充電式電池を充電できる仕組みがあれば良かったですね。充電式でないのはコスト面からなのかも?

■“非常灯”モードはない
停電などでコンセントからの給電がストップした際に、ライトが自動点灯(電池駆動)する“非常灯”モードはありません。ただし、「点灯中」にコンセントからの給電が止まれば、明かりの付いたまま電池駆動へ切り替わります。

■暗がりでもボタンの位置が分かる工夫が欲しかった
本体上面に通電状態のランプがあるので暗がりでもボタン位置は大体わかります。欲を言えば目を瞑っていてもライトを付けられるように、ボタンに「点字」があれば良かったですね。

(6)まとめ
さすが元々 1万円もする“高級ライト”なだけあって、日常的に使っていても不満は少ないです。最大の欠点は、本に集中しすぎて睡眠時間が削られることでしょうかw

今回は枕元への設置をメインに書きましたが、発想次第でいろいろな用途に使えると思います。省スペースで設置できるベッドライトをお探しの方は候補としていかがでしょうか?

2012年12月13日 (木)

スピード検温式 電子体温計 テルモ C231を使ってみた。

12月に入ってから風邪を引いてしまいました。。。今年は風邪を引くことなく終われそうだったのですが、最後の最後に気が緩んだのか?風邪を引きました。

のどの痛み感じた時点で市販薬を飲んで一日安静にしていたのですが、一向に良くならず、危険を察知して病院へ行くことにしました。診察前に体温を測って貰うと熱が「39.6℃」もありました。 (今まで 39℃を超えた事がなかったので、、、(^^;)

実は病院へ行くまで体温を測っていなかったのですが、これには理由があって『体温を知ると余計に体調が悪く感じる』ことってないですか? 自分の場合はこのパターンに当てはまるので今まで体温計は極力見ないようにしていました。今回はさすがに医師にも怒られたし、体温計の重要性を認識しましたw

自宅に常備してある体温計は「実測式」で計測完了までに時間がかかって面倒なので、短時間で検温できる「予測式」をメインにアレコレと体温計を探してみました。今回はこちらの製品を購入してみました。

[スピード検温式 電子体温計 テルモ ET-C231P]
http://www.terumo.co.jp/consumer/products/healthcare/thermometer/c231.html


C23112

<製品仕様>
販売名:テルモ電子体温計C231、コード番号:ET-C231P、測温方式:予測式(予測検温・実測検温兼用)、検温部位:ワキ下、検温時間:予測 おおよそ16~25秒 (平均約20秒) 実測 約10分、温度精度:±0.1℃、温度範囲:32.0℃~42.0℃、電源:アルカリマンガン電池LR41×2

ET-C231Pの特徴は以下のようなものになります。
・平均 約20秒で検温完了
・丸洗いOK (IPX7対応)
・液晶バックライト
・前回値メモリー
・オートパワーオフ

予測式なのでワキの下に体温計を差して約20秒で素早く検温できます。検温が完了すれば「ピポピポ」と 3回鳴ってお知らせしてくれます。

この体温計のもう一つの特徴は、予測検温終了後もそのまま 10分ほど差しっぱなしにしておけば「実測式」としても使えます。「予測式はイマイチ信用ならん!」と思っている方にも安心ですねw

(1)使い勝手
■検温/測温
やっぱり予測式は短時間で検温が終わるのでラクですね。出勤前の慌ただしい時間でもサッと検温できます。実測式では体温が安定するまで体温計を差しっぱなしにする必要がありますが、予測式はその煩わしさがないのが良いです。

予測式と実測式の誤差ですが、+/-0.1℃くらいでしょうか?予測式でも充分、実用に足りますね。

■省電力機能
3分間ほど放置していれば自動で電源オフされるので消し忘れの心配はありません。なお、電源ボタンを 1秒以上 長押しすれば電源のオン/オフが出来ます。

■バックライト
検温直後、および電源ボタンを軽く押すとバックライトが点灯します。暗い場所でも体温を知る事が出来ます。

(2)メンテナンス
■水洗い可能
C23113_2 本製品は「丸洗い」できます。説明書によるとワキの下には「皮膚潜在菌」という細菌が住み着いているそうで、体温計は清潔に保つ必要があるそうです。

防水性能も「IPX7」まで対応しているので“食器感覚”で洗えますね。注意点は、類似品番の「C230」は防水構造ではないので水洗い出来ません。ご留意ください。

※画像は公式ページより引用

■電池交換
ET-C231Pはボタン電池を付属しているので、購入後からスグに使えます。電池切れの際は「ボタン電池 LR41」が 2個必要です。電池カバーはネジ止めしてあるので、ボタン電池と一緒に「精密ドライバー」も用意しておきましょう。

正直、ドライバー不要の方が便利ですが「防水仕様」ということもあってネジ止めはやむを得なかったのかも知れませんね。

C23115crop_2

(3)気になったこと
製品として良く出来ているET-C231Pですが気になる点も、、、

  • ケースから出して電源オンにはならない
    ⇒ 体温計をケースから出すと電源オンされるものがありますが、ET-C231Pは対応していません。使う都度、手動で電源を入れなければなりません。
  • 電源ボタンがやや押しづらい?
    ⇒ 誤操作の防止の為か、やや押しづらい形状になっています。指の大きな人は親指ではなく人差し指等で押すと良いと思います。

(4)まとめ
説明書を読んで知ったのですが「37℃が平温の人は珍しくない」との事です。なので「発熱 -> 37℃ -> 風邪確定」という訳ではありません。日頃から自分の体温(平温)を知っておくことは意味がありますね。

健康管理の大事さは「体調が悪くなって」から気付くことが多いです。少しでも風邪かな?と思ったら体温計で検温して、まず自分の状態の確認することをオススメします。何の病気でもそうですが、早期発見が早期回復に繋がることが多いと思います。

季節の変わり目で風邪の引きやすい時期です。皆さまもお体を大事にして下さいませ~

2012年4月21日 (土)

ソニー 電子書籍リーダー「Reader(PRS-T1)」をレンタルしてみた。(2)

前回はソニー Readerの「レンタルの流れ」を記事にしました。今回はReader(PRS-T1)を触った感想などを書いておきます。貸出機という性質上、一週間と短い期間でのレビューとなりますがご了承ください。

(2)外観・仕様
■大きさ・重さ
PRS-T1の重さは約168gとスマートフォンと変わらない重さですが、手にとって見ると仕様より軽く感じます。サイズは「幅110×高さ173.3×奥行9.6mm」という大きさで“新書判”に近い大きさだそうです。Readerを通勤時にも持ち歩いていたのですがスーツの上着の内ポケットにギリギリ入る大きさでした。

Prst122_2
※画像は公式ページより引用

■電池の持ち
電子書籍リーダーとしてソニー Readerや Amazon Kindleを選びたくなるのは「電池持ち」が良い部分ですね。公称値では「1回の充電で 5週間※1」のスタミナ性能があるようです。話半分だとしても 2~3週間は無充電で使えそうです。

※1: ワイヤレスオフ時。テキストベースのXMDFドキュメントを約1分/1ページで1日約30分間読書した場合

■カラー
貸出機ではカラーは選べませんでしたが、新品購入時は本体色を三色(ブラック/ホワイト/レッド)から選べます。欲を言えば携帯電話(フィーチャーフォン)のように 8色や10色ぐらいから選べると人気が出るかも?

Prst121
※画像は公式ページより引用

■その他
ソニー Readerは Amazon Kindleをお手本に作ったのか?大きさ、重さとも「第四世代 Kindle」とほぼ同じスペックです。両者の違いはソニー Reader(PRS-T1)には「メモリカード(microSD)」「音楽再生」があることですね。

レンタル機「PRS-T1」は 6型/WiFiモデルでしたが、同じボディで 3G回線+WiFi機能を持った「PRS-G1」や 5型で通信機能ナシの「PRS-350」というモデルがラインナップされています。(2012年4月現在)

(3)使い勝手
内蔵メモリは 2GBですが、上述した通り PRS-T1は microSDカード(32GB)で容量の拡張が可能です。かなりの読書家でも容量的に困らないと思います。

やはり特筆すべきは「電池の持ちの良さ」「目の負担が少ない」ことです。繰り返しになりますが、電子ペーパーを採用していることでバッテリーの持ちは非常にいいです。今回は一週間というレンタル期限内にバッテリー切れを見ることはありませんでした。今後 Readerを購入したとすれば逆に充電するのを忘れてしまいそうですw

ディスプレイの視野角も広くほぼ真横からのぞき込んでも色むらなどはありません。画面にちらつきもないので長時間見ていても疲労感はほとんどありません。

自炊した電子書籍(PDF/EPUB)を読むに当たって便利だった機能は「余白調整」が出来ることですね。具体的には Readerの画面はグレースケール(白黒)なので拡大縮小された画像はあまり綺麗ではありません。むしろ拡大縮小させないで済むように自炊データを変換(最適化)しておくことが必要です。ただ最適化したデータも余白部分にバラつきがあるのでReaderの「余白調整」の機能が役に立つというわけです。

また電子ペーパーは「背景(画像)+文字」のような凝った本も苦手ですが、逆に文字だけの小説や文庫本は紙面に近い感覚で読むことが出来ます。

(4)気になったこと
レンタル期間の短い間ですが気になったことを書いておきますね。

  • 周辺(部屋)の明るさが変わると見やすさも変わってしまう
    ⇒ 電子ペーパー(Eインク)は液晶と違って自発光しないので外光(太陽光/蛍光灯)などの明かりが必要です。寝っ転がって読んでいると寝返りの際に明るさが変わって読みやすさも変わってしまいますね。

    明るさの対策として「ライト付きカバー」が販売されているので利用するのも手です。
    [ライト付きブックカバー PRSA-CL20]
    (公式ページ) icon

    Sprsacl20
  • 画面スクロールに弱い
    ⇒ これも電子ペーパーの特性なので仕方がないですが、画面をスクロールさせると色濃度ごとに複数回画面を書き換えているのが良くわかります。Apple iPadや Androidタブレットの快適なスクロールを期待しているとガッカリするかも知れません。
  • 大型本は向かない?
    ⇒ 上記の“スクロール”と関係がありますが、適切な文字サイズに調整すると 1画面に入りきらない(画面スクロールが必要な)大型本の読書には向かないと思われます。画面の書き変わりが遅くイライラするかも知れません。
  • ストラップホールがない
    ⇒「片手読み」や「落下防止」の意味でもストラップホールがあれば良かったですね。故スティーブ・ジョブズだったら嫌がるかも知れませんがソニーは問題ないかとw

その他の希望では左右ボタンの長押しで「ページの先頭」へジャンプ出来たり 「10ページ単位のスキップ」「ページスキップ用ダイアログの表示」等の設定があれば良かったですね。

(5)まとめ
年内には黒船(Amazon Kindle)が日本にやってくるという話はありますが、国内で安心して購入できることや日本語でのサポートの面で「ソニー Reader」は“アリ”だと思います。前回の記事でも書きましたが、レンタルサービスを利用してみて Readerの便利さを実感するとともに“欲しい”と思わせるものがありました。

この先、電子書籍が普及するのは必然だと思いますが、電子書籍の動向を見ていると昔の「Apple iPodの登場」を思い出します。iPodの登場によって既存のカセットテープやCD/MDが一斉に iPodに塗り替えられたのは記憶に新しいと思います。同じように電子書籍が普及する時も一斉に新しい媒体(紙面→電子デバイス)へ変わってしまうのでしょう。

電子書籍の覇権を握るのはどの端末になるのかは不明ですが、幸い?電子書籍リーダー(Reader/Kindle)は 1~2万円程度と比較的に手に入れやすい価格で販売されていますし、流行になる前に“下見”がてら購入して使ってみるのも面白いと思います。また、この記事を書く発端となった「Readerレンタルサービス」を利用するのも良いと思います。電子書籍の便利さは使ってみないと判らないんですよね。ホント(笑)

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[★電子書籍/自炊関連記事]

2012年4月14日 (土)

ソニー 電子書籍リーダー「Reader(PRS-T1)」をレンタルしてみた。

ここ数年、日本でも「電子書籍」の普及へ向けて印刷・出版業界などで積極的な動きがあります。“電子化”への流れが積極的なのは嬉しいですが、一人の消費者としては規格が乱立している状況にはウンザリしています。

また電子書籍だけでなく電子書籍を読む「リーダー」の方もまだデファクトスタンダードと呼べる製品はありません。電子書籍に興味はあってもリーダーの購入を躊躇っている方も多いのではないでしょうか。

そんな折り、ソニーから『電子書籍リーダー“Reader”(リーダー)レンタルサービス 』 iconというサービスがあることを知りました。このレンタルサービスの面白いところは「貸出機(PRS-T1)レンタル無料」「1,000円分の書籍を1冊無料」などちょっと使ってみようかなと思わせる内容です。

今回、ソニーストアから貸出された機器は「Reader PRS-T1」になります。

[ソニー 電子書籍 Reader PRS-T1]
(公式ページ)
iconSprst11
<製品仕様>
ディスプレイ:6型電子ペーパー(解像度 600×800ドット) 搭載 16階調グレースケール、タッチパネル:クリアタッチパネル(光学式)、内蔵メモリー容量/使用可能領域:約2GB/約1.4GB、最大外形寸法:幅110×高さ173.3×奥行9.6mm、質量(充電池含む/g):約168g

主な付属品:“eBook Transfer for Reader” タッチペン USBケーブル 保護ポーチ クイックスタートガイド ユーザーガイド 安全のために 保証書

ソニー Readerについては他のサイトで詳しく解説されているので、本記事は主に「レンタル時の流れ」と「使い勝手」等を紹介したいと思います。

まず、Readerレンタルサービスですが「貸出機 無料」や「1,000円分の書籍無料」等に目が行ってしまいがちですが、レンタルにあたり注意点があります。

レンタルサービスの注意点

  • レンタル機器は「PRS-T1」 6型 WiFiモデル (カラーは選べません)
  • レンタル期間は一週間 (7泊8日)
  • 対象年齢 満18歳以上
  • 受付はソニーストア直営店のみ (銀座/名古屋/大阪)
  • 利用後アンケートに協力

借りられる場所が少ないのがネックですが幸い会社近くにソニーストア大阪があったので立ち寄ることにしました。

(1)レンタル方法
■店舗へ
まず Readerをレンタルするにはソニーストア直営店(銀座/名古屋/大阪)へ行きます。直営店は日本に 3店舗しかないので利用者は限られてしまいますね。。。

レンタル希望の方はソニーストアへ行く前に店舗へ電話して「Reader貸出機の空き」があるか聞いた方が無駄足にならずに済みますね。

■受付
スタッフに「Readerレンタル」の旨を伝えると受付カウンターへ案内されます。その際に年齢確認のために「身分証明書※1」の提示を求められました。

※1: 運転免許証、健康保険証、パスポート、学生証のいずれか

申込み用紙に必要事項(氏名/住所/電話番号)を記入します。あと「My Sony ID」というソニーの会員サービスへの登録が必要になります。私の場合、既に「My Sony Club」の会員だったのですんなり受付は終わりました。(既会員の方は受付の前に「会員ID」と「パスワード」を用意しておくとスムーズに事が進みます)

■セットアップ
貸出機の基本的なセットアップはスタッフの人が行ってくれます。併せて自分の「My Sony ID」にソニーポイントを 1,000円分チャージしてくれます。この 1,000円を使ってソニーの eBookストア「Reader Store」から好きな本を 1冊選ぶことが出来ます。選んだ本もスタッフの人が Reader側へコピーしてくれました。

貸し出されたものは下記になります。

Reader本体 (PRS-T1)、保護ポーチ、USBケーブル、ACアダプター、タッチペン (各1個)

あとは貸出機を受け取ったら受付は終了です。てっきり「利用上の注意」とか「誓約書」などを書かされるモノかと思っていましたが、あっさりと受付は完了です。思わず「何か注意点はありますか?」と聞き直してみると「添付物に貸出の事が書いてある紙が入っているので(家に帰ったら)読んでおいて下さい」と言われましたw

■貸出し中
貸出機だからといっても利用に制限はありません。「Reader Store」からお気に入りの本を購入することも出来ますし、自炊※2 した PDFを Readerへ転送することも可能です。新品の Readerを購入してきた状態と同じと言えます。(Readerの使い勝手については次回)

※2: 自炊 -- 自ら所有する書籍や雑誌を自らの手で裁断機で切断しイメージスキャナを使ってデジタルデータに変換する行為 (Wikipediaより抜粋)

■返却
Reader返却時は自分で転送した電子書籍は念のためバックアップ&削除しておきます。再びソニーストアへ行って貸出機をスタッフの人に渡すと貸出機の初期化?を行ってくれます。

初期化の間に30問ぐらいの「アンケート(Web)」に回答します。質問は電子書籍やソニー Readerに関する問いが主でした。もっとアンケートに書き込みたいこともあったのですがスタッフの人を待たせているので簡単に素早く入力ですw

以上で「“Reader”(リーダー)レンタルサービス」は完了です。レンタル後も特にソニーストアから Reader購入を促されることもなく気持ちよくレンタル出来ました。

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レンタルサービスは『電子書籍 or ソニー Readerに興味はあるけど購入はちょっと、、、』と判断に迷っている“電子書籍予備軍”の方にはオススメです。貸し出しエリア限定になりますが費用負担は全くないのでお手軽にレンタルできます。余談ですがレンタル中にソニー Readerが欲しくなったのは秘密ですw

★次回はソニー Readerの「使い勝手」「まとめ」等を記事にしたいと思います。

[続きを読む]

[★電子書籍/自炊関連記事]

2012年2月18日 (土)

EMSフィットネスマシン 東レ トレリート EM300を使ってみた。(3)

前回はトレリート EM300の「効果」を記事にしました。今回は「オプション品」「気になったこと」「まとめ」になります。

Em30031Em30032_3

(4)オプション品
トレリート EM300で使える粘着パッドについて書いておきます。

粘着パッドは添付品を含めて 3種類発売されています。

トレリート粘着パッド (アクセルガード) [型番:PT1]
トレリート粘着パッドブルー (アクセルガード敏感肌用) [型番:PT2]
トレリート粘着パッド (アクセルガード) Lサイズ [型番:PT3]

今回は EM300購入と合わせて痛みの少ないと言われる「Lサイズ(PT3)」を購入しました。どうやら杞憂なところがあったようで、EM300付属の「標準タイプ(PT1)」でも、ほとんど痛みはありませんでした。

2週間ぐらい「標準タイプ(PT1)」を使った後、「Lサイズ(PT3)」を試しました。PT3の方が動く筋肉の部位も増えた感じで、広範囲に鍛えているイメージがあります。あと確かに「Lサイズ(PT3)」の方が「標準タイプ(PT1)」より痛みはありませんね。

他には、パッドによる赤みやかゆみを低減した「敏感肌用(PT2)」というのがあります。未購入なので詳しいレビューは出来ませんが、“敏感肌用”と銘打っているぐらいなので肌が弱い方に良いと思います。今後「敏感肌用(PT2)」を購入することがあれば、このレビューに使用感などを書き加えたいと思います。

粘着パッドは「消耗品」なので、色々なタイプを使ってみて、自分に合った粘着パッドを見つけるのが良いと思います。

(5)気になったこと
結果には納得の EM300ですが、気になることも、、、

  • 本体をもう少し薄くして欲しい
    ⇒ ワイシャツや上着のポケットに入り他EMSマシンと比較しても十分にコンパクトですが、他の荷物と一緒に持ち歩くと結構かさばるので、、、
  • 単四電池 x3本
    ⇒ 個人的には単三電池 x2本か、単四電池 x4本の方がコンビニなどで電池を買う時に便利かと思います。(奇数本は電池が余る)
  • 約4万円の機種にしては機能が単純すぎる、、、
    ⇒ タイマーを“一時停止”できなかったり、トレーニングモードが 2種類しかない等、もっとインターフェースの方も成熟して欲しいです。
  • 粘着パッド保管の仕方
    ⇒ 粘着パッドを透明フィルムに貼り付けて保存する際、貼り付ける面がわかりづらい。(透明フィルムの“ON”と書かれた側に貼り付ける。)
  • 価格の問題
    ⇒ EMSマシンとしての効果は納得できますが他社EMSマシンより高額です。実売1~2万円ぐらいじゃないと手が出しづらいと思います。
  • この時期 粘着パッドが冷たい。
    ⇒ 粘着パッドを貼る前に手のひら等で温めてからの方がいいですねw

(6)まとめ
EM300使用上の要点をまとめておきますね。

  • トレーニングは毎日するより、トレーニング後1~2日間 筋肉を休ませることが効果的。どうしても毎日トレーニングしたい場合は部位を変えて行う
  • 粘着パッドは使用後に汚れや脂を取り除き、時々1~2滴の水を付けておくと長持ちする。交換時期はメーカー推奨で約 1ヶ月。肌トラブルを防ぐためにも、交換時期が来たら、新しいパッドへ交換すること。あと粘着パッドには「使用期限」があるので守ること。

上記のことは、ほとんどが説明書に書かれている内容です。EM300を使う前に説明書にひと通り目を通した方がいいですね。有益な情報が載っています。

最後になりますが、スポーツ・ジムなどでも、なかなか 60分も連続して腹筋を鍛えるのは難しいと思います。トレリート EM300を使えば汗をかくことなく、テレビを見ながらでも、読書をしながらでもトレーニングすることが出来ます。

個人的には、トレリート EM300の効果を体感できているので、この先もトレーニングし続ければ、夏の海水浴シーズンには引き締まったボディになっているハズですw

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2012年2月10日 (金)

EMSフィットネスマシン 東レ トレリート EM300を使ってみた。(2)

前回はトレリート EM300の購入までの経緯と製品概要をお伝えしました。今回の記事は実際に EM300を使って感じた「効果」を紹介したいと思います。

Em30021_2

(3)トレリート EM300の効果
前回の記事でも書きましたが、運動不足による腰痛があるので、早急に対処する必要が出て来ました。日常的に体を動かすことを意識しつつ、トレリート EM300を使って体にどのような変化があったかを紹介します。

本記事(トレリート EM300の効果)は、あくまで個人的な感想です。効果を保証するものではありません。また真剣に腰痛に悩んでいる方は、自己の判断に頼らず医師等に相談して、適切な対処をお願いします。 (免責事項)

このレビュー記事を書いている段階で使用期間は約 1ヶ月ほどです。ただし、毎日の使用ではなく週4回※1ぐらいを目安に使った状態です。主に腹筋と背筋の強化に使用しました。

※1: 取扱説明書によると「筋肉はトレーニング後1~2日間休ませることが必要です」とあります。あとトレーニング強度は「我慢できる最大」or「少しキツイ状態を長め」にするのが良いようです。

■初日~
まず、初日から感じることが出来たのは「筋肉のリフトアップ」ですね。重力に負けて垂れ下がった筋肉がグッと上がって来ました。いわゆる「引き締め効果」というものだと思います。ちなみに購入直後ということもあって(嬉しくなって?) 2時間ぐらい使ってみましたが、翌日以降も筋肉痛を感じることはありませんでした。この辺は EMSマシンの不思議なところですね~

■一週間~二週間後
さらに一週間ぐらい続けてみると、腹筋(腹直筋)の両端に“彫り”のような段差が出来てきました。以前は鏡を見ても筋肉と脂肪がツライチの状態で、腹筋の位置がわかりづらかったのですが、今はハッキリと腹筋を確認できます(笑)

肝心の筋力アップは一週間ぐらいでは全然実感ありませんでした。胴回りの引き締め効果でズボンのベルト位置が変わっているので、見た目の変化はあるのですが、イマイチ腰痛が改善された感じはありませんでした。

■三週間~ 1ヶ月後
三週間目ぐらいから寝起きの腰痛がマシになってきました。布団からスッと起きられるようになりました。もっとも、色々な部位に EM300を使ったのが良かったのかも知れません。

直近(1ヶ月経過)の状態ですが、三週間目の時と大きく変わっていません。外で長時間立っていたり、背もたれのないイスにずっと座っていると腰痛はあります。

ここまでトレリート  EM300を使ってみて感じたメリットは、筋肉の引き締め効果でお腹の出っ張りが目立ちにくくなったことと、筋力アップの効果で体を支えやすくなり背筋が伸びて姿勢が良くなったことですね。

さらに EM300を使ってみて体にどのような変化が現れるか、経過を見てみたいと思います。

■ダイエット(減量)について
そそ、EMSマシンにダイエット効果を期待している方もいると思うので、少し書いておきます。結論からいうと「(私に限っては)体重は変わっていません」。理由は「食事制限をしていないから」というのが一番の理由ですが、感覚的に EMSマシンのみでダイエットをするのは難しいように思います。

例えばスポーツ・ジムでバイク(自転車)を 20~30分ぐらい汗だくになって、やっとご飯一膳分(約250kcal)のカロリー消費だったことを考えると、汗一つかかない EMSマシンのカロリー消費はそれ程多くないのではないかと思ってしまいます。

ま、科学的な根拠を伴わない話なので「個人の感想」の域を出ませんが、EMSマシンでダイエットするのであれば、「食事制限」+「適度な運動」をした上でサプリメント的に「EMSマシン」を使うのが良いように思います。

★次回はトレリート EM300の「粘着パッド」「まとめ」を記事にしたいと思います。

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2012年2月 1日 (水)

EMSフィットネスマシン 東レ トレリート EM300を使ってみた。

30代も後半になって『腰痛』に悩まされています。ま、仕事がデスクワーク、趣味がクルマとコンピュータ系では座りっぱなしですからねw

日常生活になるべく運動を取り入れて、早期に腰痛対策をする必要が出てきました。色々と手間が掛かるジム通いは回避しつつ、効率よく筋力アップする方法、、、困った時のデジモノ!やっぱりアレしかw

[東レ トレリート EM300]
http://www.torelete.jp/products/pro_001.html

Em3001_2

本体サイズ:121mm x 60mm x 25mm、本体重量:約150g、電源電圧:DC4.5V、定格消費電流:300mA、出力電圧:1~45 (出力レベル)、周波数:5~80Hz、タイマー:標準30分(選択により45、60分設定可能)

内容物:本体、接続コード2本、粘着パッド2セット(5x5cm 4枚入り/セット)、単4形アルカリ乾電池 3本、保証書付取扱説明書、クイックマニュアル

今回購入したのは知る人ぞ知る?東レの EMSマシン「トレリート EM300」です。そもそも化学繊維メーカーとして有名な東レが、EMSを作っていること自体知っている人も少ないかと。。。

仮にトレリート EM300を知っている人でも、価格で二の足を踏んでいる方も多いかと思います。EM300は実勢価格で約 4万円と、他社の家庭用EMSマシンと比較しても、高額な部類です。本当に一念発起しないと、なかなか購入できませんよね。この記事がEM300を検討している方の判断材料になれば幸いです。

さて、EMS(Electrical Muscle Stimulation)マシンを簡単に説明しておくと、「筋肉に電気を流して強制的に筋肉トレーニングする機器」ですね。筋肉に電気を流すという意味では、肩こり解消などで使う「低周波治療器」と同じ原理だと思います。

低周波治療器と違って、求める性能が“トレーニング”なので、EM300は低周波治療器のようなソフトな筋肉運動ではなく、トレーニング強度によってはある程度「我慢」が必要な機器です。

(1)大きさ・重さ
大きさはワイシャツのポケットに入るサイズです。据え置き型EMSに比べると格段に小さいです。ACアダプタのような外部電源は不要で、内蔵の単四電池 x3本で動きます。そのため使用場所を気にせずトレーニングが出来ます。重さは約150g(電池含む)ほどなのでスマートフォン+αぐらいですね。

本体カラーは 5色から選べます。
バイオレット/ライトブルー/ライトグレー/オレンジ/グリーン

標準の粘着パッド(PT1)が 2組(4枚)が付属されています。付属品に動作確認用の単四電池も付属しているので、製品が到着してすぐに使うことが出来ます。

Pt11
※画像は標準の粘着パッド(PT1)

(2)使い勝手
EM300はボタン数も少なく、老若男女どんな人でも簡単に扱えると思います。機能もいたってシンプルでEM300を使ったトレーニングは 2種類のみです。鍛えたい場所によって「FAST MODE」と「SLOW MODE」を使い分けます。

・FAST MODE: 瞬発力を鍛える速筋(白筋)モード
・SLOW MODE: 持久力を鍛える遅筋(赤筋)モード

タイマーは 30分/45分/60分の 3モードあります。長時間ほどトレーニングの効果は高いですが、体に無理をしない&体調を考えてタイマー調整するのが良いと思います。

トレーニング中は「ホールドタイム(通電時間)」と「レストタイム(休止時間)」を繰り返します。最初に驚いたのがレストタイムが長く取られていることです (下図参照)。

Sem3002
※説明書PDFより抜粋

こんなに休止して本当に筋力が付くのか?疑問でしたが、結果的には問題ありませんでした。 60分のトレーニングをしても汗一つかかない、疲労感もほとんどない。それでいてトレーニングを行ったところは筋肉が付いているという、不思議な感じです。この辺りはメーカーのノウハウがあるのでしょう。

電池の持ちは、付属のアルカリ乾電池(Panasonic製)で、2週間程度持ちました。ま、一回の使用時間やトレーニング強度によって、電池の消費量も違うと思うので、目安として下さい。

今はランニングコストを考えて、エネループを使用しています。EM300は単四形 3本使用と中途半端?な本数なので、「エネループ充電器(単四形4本付き)」+「エネループ単四形 2本」を購入して、合計 6本のエネループを 2交代制で使っています。

トレーニングする時は、鍛えたい場所に粘着パッドを貼り付けます。粘着パッドは一部のEMSマシンのように、使用前にジェルなどを塗る必要もありません。ただし粘着パッドは消耗品なので、定期的な交換が必要です。ちなみに粘着パッドは片側のみ貼った状態だとエラーとなるので、使用時は粘着パッド左右とも肌に貼り付けておく必要があります

あと、説明書に載っていた情報ですが、粘着パッドは使用後に汚れや脂を取り除き、時々1~2滴の水を付けておくと長持ちするそうです。粘着パッドを使わないときは、付属の「透明フィルム」に貼り付けておきます。

★次回はトレリート EM300の「効果」について記事にしたいと思います。

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2011年7月26日 (火)

東芝スピーカーシステム TY-SP200を使ってみた。

自宅では三菱電機製 液晶ディスプレイ RDT231WMS-E6を使っています。主な用途はノートPCのサブディスプレイおよびレグザチューナー D-TR1との接続です。液晶ディスプレイはサブディスプレイとしては申し分ないのですが、レグザチューナーで「地デジ」として使っていると不満に感じることがあります。

例えば、「内蔵スピーカーが音割れする」や「離れた場所で音量が調整できない(=リモコンがない)」ことです。あと設置スペースの問題で外付けスピーカーが画面に被ってしまい映像の端の方が見えません。

そんな折、東芝エルイートレーディング社から問題を解決してくれそうなスピーカーが発売されました。

[東芝スピーカーシステム TY-SP200 Snobo]
http://tlet.co.jp/pr/ty_sp200.htm

Tysp2001_3 
<製品仕様>
実用最大出力:30W(非連動JEITA)、フロントスピーカー 7.5W+7.5W サブウーハー 15W、音声入力端子:φ3.5 外部入力ミニジャック×2、電源:AC100V 50-60Hz(ACアダプター 入力AV100-240V 出力DC16V)、フロントスピーカー:密閉型楕円 70mm×30mm×2、サブウーハー:バスレフ型 100mm×1、消費電力:6.5W、外形寸法:幅584×高さ50×奥行218mm、質量:約1.7kg、付属品:ACアダプター 電源コード リモコン(リチウム電池CR2025内蔵) 保証書付取扱説明書 ミニプラグ(φ3.5)付ステレオコード

液晶ディスプレイの下、いわゆる「デッドスペース」に設置できるスピーカーになります。デザインは製品の通称(Snobo--スノボ)から分かるように「スノーボード」をひっくり返した形状をしています。

本体はプラスティック製のため高級感は感じませんが、シックなデザインから他の家電や家具等との調和に優れていると思います。本体色も2色(ブラック, シルバー)から選べます。

(1)設置
TY-SP200本体は想像したより大きく、手に持つとズッシリした重さです。スピーカーは本体前面と底面にあります。底面スピーカーはサブウーハーなのですが、メッシュカバーなど保護するものがないのでスピーカーに手を触れないように注意が必要です。

Simg_0312
※本体を裏向けた状態

TY-SP200の上に積載できるのは26型以下の薄型テレビで重量は約40kgまでとなっています。(TY-SP200取扱説明書より)

入力に関しては、3.5mmステレオミニジャックが 2ポート用意されているので、1つは液晶ディスプレイ、もう1つは音楽プレイヤー等と使い分けが出来ます(※1)。ソースの切替は付属のリモコンからも可能です。

※1: 3.5mmミニプラグ付ステレオコードが 1本付属しています。

Simg_0322
※LINE IN(2系統)の右隣は電源プラグ

(2)音質
スピーカーはフロント左右+サブウーハー構成なので 2.1chサウンドになります。

TY-SP200は中音域が主体となるサウンドです。高音域は思ったほど出ません。低音はサブウーハーの効きを 2段階で調整可能です。「低音ON」ではサブウーハーらしいズッシリした低音が愉しめます。

ただ、「低音ON」では全体のバランスを崩しがちで、サブウーハーが「ズンズン」言って他の音が聴きづらく感じます。音のバランスは以下の様な感じです。

・低音ON [高音:中音:低音 = 1:3:6]
・低音OFF [高音:中音:低音 = 1:6:3]

せめて低音だけでも微調整できると「自分好みの音」に近づけられるのですが。。。通常の視聴では低音OFFにしています。音質の他の部分では、スピーカー本体がプラスチック製のためか全体的に「軽い音」「乾いた音」の感じがします。

上記の特性から「音声」がメインとなるようなニュースやドラマを見る(聴く)用途に使うのがいいと思います。音質は PC用スピーカーよりかは重厚感のある音ですが、ピュア・オーディオをイメージしてはいけません。(あくまで一般家庭向きの製品)

(3)使い勝手
TY-SP200は利用者のことを良く考えて作られています。そのため使い勝手もなかなか良いです。

・自動で電源オフ
音源(テレビ等)の状態をチェックして自動で電源ON/OFFしてくれます。TY-SP200の電源ON/OFFまでに多少(1,2秒)のタイムラグはありますが、音源と連動してくれるので便利です。音源の電源さえOFFにしておけば、TY-SP200の電源切り忘れの心配もありません。

・学習リモコン機能
嬉しいことにTY-SP200はリモコンが付属しています。そのため離れた場所からボリューム調整が可能です。付属リモコンから「入力切替」「低音」「電源」等が送信できます。

Tysp200remo2_2   

さらにテレビ視聴の用途を考えて「学習リモコン」の機能を備えています。TY-SP200と合わせて使いたいテレビのリモコンの信号を覚え込ませることが出来ます。そのためTY-SP200リモコンから「テレビの電源」や「チャンネル切替」 などの操作も行えます。

もっとも学習できるキー数は少ないのでメインのリモコンとしては使えませんが、ちょっとした操作ができるだけでも利便性は大きく違います。

(4)気になったこと
・デザイン優先?ラウンド形状
TY-SP200上面(ディスプレイを設置する面)は画像からフラットなイメージがあると思います。実は上面の中心部から外側にかけて丸みを帯びたラウンド形状となっています。

今回、TY-SP200との接続に使った液晶ディスプレイ RDT231WMS-E6を設置したところ、液晶ディスプレイの前脚部分が接地せず少し浮いています。そのため画面の端を少し押すと液晶が動いてしまいます。

Simg_0305
※ディスプレイの前脚が浮いてしまう。。。

出来ればTY-SP200上面にフラットな部分を増やすか、滑りにくい素材を使って欲しかったですね。他の液晶ディスプレイでは全く問題ないのかも知れませんが。。。

ちなみにラウンド形状とは関係ありませんが、TY-SP200には地震などのことを考え耐震バンドが付いています。TY-SP200購入予定の方はメーカーの指示に従って耐震対策をした方が良いですね。

(5)まとめ
上でも書きましたが、音質に関してはもう少し頑張って欲しいというのが正直な感想です。ただ製品を構成している全ての要素を吟味していくとメーカー側の配慮が随所に感じられ、製品の完成度が高いことを再確認させられます。

また製品のコンセプトである「ディスプレイ下デッドスペースの有効利用」はモチロンのこと、TY-SP200はデザイン性に優れインテリアとしての質感もあります。部屋の雰囲気を壊すことなくスピーカーを設置できるのは他の製品にはないメリットと考えます。

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※本体側のボタンもタッチセンサー式でデザインも良い。

自宅では液晶ディスプレイ+レグザチューナー+TY-SP200を組み合わせて「疑似・地デジテレビ」として使っていますが、インテリア的に何の違和感もありません。TY-SP200は「スピーカーを追加したいけど設置スペースがない」とお嘆きの方にオススメのスピーカーです。

[★スピーカー関連記事]

2011年7月18日 (月)

東芝レグザチューナー D-TR1を使ってみた。(2)

前回に引き続きレグザチューナー D-TR1「機能面」と「まとめ」になります。

Sdtr1main2

(3)機能面
・録画機能
レグザチューナー D-TR1では「USBハードディスク」を接続することで録画機能を持つことが出来ます。D-TR1では背面にUSBポートがあり、外付けHDDと接続することができます。USBハブを経由することで最大4台までの外付けHDDと接続できます。※1

※1: USB機器でも「USBメモリ」には録画できません。

Dtr1hdd1

今回はI-O DATA製 320GB HDD「HDCN-U320」で動作確認を行いました。結果からいうと録画に関して何の問題もありませんでした。HDCN-U320は「PC電源連動機能」があるのですが、D-TR1との接続でも電源連動してくれるので助かりました。

USBハードディスクは最初に「機器登録」を行うことで使えるようになります。あとは他の地デジ録画機器と同じく番組表から録画したい番組を選択するだけです。「連ドラ」と呼ばれる連続自動録画機能や「追っかけ再生」にも対応しています。

逆に「3倍録画モード」などの機能は実装されていません。あと、D-TR1はシングルチューナーなので「ダブル録画」も出来ません。

録画機能で便利に感じたのが、「SDメモリーカード」への録画対応です。画質はワンセグ並になりますが、対応の携帯電話(※2)で再生することも出来ます。上述した「USBハードディスク録画」と同時に「SDメモリーカード」へ録画できます。“ムーブ”や“データ変換”などの作業は不要です。録画した内容をすぐに持ち出せるのはいいですね。(※3)

※2: 動作確認済み機種:「ポータロウSD-P93DTW/P73DTW/P75DTW」、au携帯電話:W65T/W64T/W62T/W61T/W56T/W54T/W53T/W52T/T001/T002/T003、biblio、ソフトバンク携帯電話:921T/920T/912T。(東芝公式HPより引用)
※3: 今回「au iida G11」で動作確認を行いました。

少し厄介なのが、今どきの携帯電話(フィーチャー・フォン)の microSDカード・スロットは(意図的に)取り出しにくい場所にあることです。携帯電話の多くがバッテリーを取り外さないとアクセス出来ない場所にあります。microSDカードの出し入れのために毎回 携帯電話の電源OFF/ONするのは面倒ですね。

そのため microSDカード録画に向いているのは「ニュース」などの単発で速報的なものより「ドラマ」など継続的な番組を撮りためておいて、まとめて再生するのがいいように思います。

あと携帯電話で視聴する場合でも「字幕(※4)」を表示できるので、電車内のように音を出しづらい場所でも周りに迷惑をかけずチェックできるのもいいです。何より忙しい時間の合間を縫って撮りためた番組を消化できるのはいいです。

※4: 番組が字幕放送に対応している必要があります。(ワンセグ録画)

・デジタル3波チューナー
レグザチューナー D-TR1ではデジタル3波チューナー対応なので下記の放送を見ることが出来ます。

  1. 地上デジタル放送 (NHK,民放各局)
  2. BSデジタル放送 (NHK-BS, BS朝日, WOWOW等) ※5
  3. 110度CSデジタル放送 (スカパー!e2) ※5
※5: BSデジタルと110度CSデジタル放送の視聴には地デジ用アンテナ(UHF)とは別に「専用BSデジタル対応アンテナ」が必要です。

ちなみに同じCS放送でも「スカパー!」および「スカパー!HD」は仕様が違うので視聴できません。

(4)気になったこと
・年配者への配慮
レグザチューナー D-TR1はよく出来たチューナーだと思いますが、もう少し「機械が苦手な人」「年配者」への配慮が欲しいところです。ウチの親のように自分で「ビデオ再生/録画」できない世代には、やっぱり「チューナー」の存在を理解して貰うのは難しいようです。

例えば、リモコンの「電源ボタン」です。D-TR1のリモコンの上部には「TV電源」と「電源(D-TR1用)」のボタンが配置されていますが、「電源ボタン」が 2つあることが混乱の元になっています。テレビと D-TR1の電源ON/OFFを統合する「集中電源ボタン」は用意できなかったものかと。。。

Sdtr1remo1

あと「入力切り替え」もテレビ側で D-TR1とは違う入力にしていても「地デジボタン」を押したら、テレビ側の入力も連動して D-TR1が接続されている入力へ変わってくれると嬉しいですね。

・D-TR1本体の熱
動作中の D-TR1は手に持てないほど熱くなります。特に底部分が熱くなります。今のところハングアップ等の症状はありませんが、風通しのよいところへ設置するのがよいと思います。

(5)まとめ
アナログ放送終了まで残りわずかになりました。家電量販店のチラシを見ると、地デジ対応テレビも手頃な価格になって来ています。ここであえて地デジ対応チューナーを選ぶ理由は何か?それは「アナログ対応テレビの延命」だけではありません。

ブラウン管テレビの延命終了後は、ロケーションフリー機器「Slingbox PRO-HD」との接続を考えています。Slingbox PRO-HDと接続するときに不満の少ない地デジ対応チューナーを選ぶことも大事な要素でした。D-TR1にはこの先も「使い勝手のよい地デジ対応チューナー」として働いてもらう予定です。

D-TR1は万人がその機能をフルに使いこなせるチューナーではありませんが、探求心いっぱいのガジェット好きさんには満足して使える機器だと思います。東芝の技術が小箱に詰まっていますよw

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